側弯症

健康には背骨の弯曲よりも<br />
神経が重要!

健康には背骨の弯曲よりも
神経が重要!

側弯症はいくつか種類があり、側弯の程度や性別、年齢によって異なります。側弯症全体の中でもっとも多いのが思春期突発性側弯症で全体の80%を占めます。思春期突発性側弯症は女児の方が多く、男児よりも5~8倍も多い傾向にあります。

多くの側弯症は原因不明とされていますが、問題には必ず原因があります。

このコラムでは、側弯症に対する正しい知識と、一般的な治療法とカイロプラクティックでのアプローチの違いをお伝えしていきます。

こんな経験したこと
ありませんか?

  • 学校の健康診断で側弯症疑いと診断されて心配している
  • 子どものズボンの裾がいつも片側だけすり減っている
  • スカートがクルクル回ってしまい、骨盤の歪みが気になっている
  • 少し動くだけで疲れたと訴えてくる
  • 背中や腰が片側だけ出っ張っていて悪化しないか心配

一般的な側弯症に対しての治療法common medical care
一般的な腰痛に対しての治療法
側弯症とは、背骨を正面から見て左右に曲がっている状態と定義されています。

弯曲の程度は、上下で最も傾いている背骨の角度を測定するコブ角という角度で判断します。コブ角が10°以上であるものが側弯症と診断されます。

一般的に、側弯症は軽度であれば経過観察と診断されますが、コブ角が25°から50°以下であれば装具治療や運動療法など保存的な治療が選択肢としてありますが、成長期真っただ中にいる子供に装具の装着はその後の上体の可動域に影響を与えるリスクがあります。

手術が必要とされる基準はコブ角が50°以上となりますが、側弯症の原因は解明されていないため、ほとんどの場合は経過観察となります。そのため、中には重症化するまで何も治療をせず、何をすればいいのか分からずに悩み続けることが現状となります。

カイロプラクティックでは、体の内に問題の根本原因が存在していると考えます。さまざまな検査法で問題の根本原因を特定し、側弯症に対してアプローチしていきます。
カイロプラクティックでのアプローチchiropractic approach
カイロプラクティックでのアプローチ
背骨には3つの役割があります。一つは上体を支え、一つは上体を動かしています。中でも一番重要な役割は“脳から出ている脊髄を守っている”ことです。

背骨が真っすぐ=健康ではないということは忘れてはいけません。

カイロプラクティックで考える側弯症の原因は、実はお母さんのお腹の中にいる胎児のときから始まっています。

子宮は靭帯によって骨盤の中心である仙骨とつながっています。お母さんの骨盤のバランスが乱れると子宮が捻じれて胎児の背骨に影響を与えると考えられます。

お腹の中で成長中に胎児の背骨に負担がかかっている状態は、お母さんの骨盤のバランスが乱れていることが原因だとすると、出産時にも当然のように大きな負担がかかります。

現代医療では分娩台の上で出産することが基本となります。鉗子分娩や吸引分娩、あるいは帝王切開など産科的医療介入によって計画的にコントロールされています。

自然界を見れば分かりますが、どんな動物も出産は夜中(外的な少ない時間帯)に行われます。

自然とはかけ離れた出産方法や出産時間帯は、お母さんのタイミングでも赤ちゃんのタイミングでもなく医療側のタイミングとなります。

その状態でお母さんの骨盤のバランスが乱れていれば、お母さんだけではなく、胎児にも大きな負担がかかることは容易に想像できます。

妊娠期間中にマタニティカイロでお母さんと赤ちゃんの背骨をケアすることは、側弯症の予防にもなります。

そして出産後も小児カイロで幼児からケアを受けることも側弯所の予防となります。

アメリカで生まれたカイロプラクティックは、細かいテクニックまで入れると200種類ほどあるといわれています。当院が行うカイロプラクティックでは「土台理論」という考え方があります。背骨は骨盤の上に乗っているため、土台が乱れると上に乗っている建物も乱れるという理論です。

先に記述した通り、背骨の重要な役割は“脳から出ている脊髄を守る”ことです。

土台である骨盤を安定させることは、背骨の安定にもつながり、神経に負担が掛からない状態を作ることは側弯症の予防につながります。

カイロプラクティックでは神経の流れを整えることを目的としています。決して曲がっている背骨を真っすぐにしようとはしません。なぜなら背骨が真っすぐだとしても、神経機能が働いていなければ人間は生きてはいけないからです。

人間は、水や食べ物がなくてもしばらく生きていけますし、空気がなくても一瞬なら生きられます。しかし神経の流れなしでは生きていくことはできません。

神経の流れが正常であれば、脳は24時間休むことなく体にとって最適なことをしてくれます。

つまり子供の側弯症とは、どうにかして神経の働きが妨害されないように、体を守るために背骨を傾けたり捻じったりしている状態なのです。

カイロプラクティックは骨や筋肉の専門家と見られていることも多いですが、実際には神経と脳の専門家です。

背骨がどれだけ弯曲していようと、神経機能に異常がなければアジャストメントを行うことはしませんが、どんな症状でも早期発見が有効となります。

特に思春期突発性側弯症は、子どもの体の成長に伴い進行していきます。だからこそ定期的に親が子供の姿勢のチェックを行う意識を持つことが大切です。早い段階から子供の背骨の変化に気づけば適切な対処を行うことができます。

側弯症をチェックする2つの姿勢
・立ち姿勢のチェック
肩の高さ、肩甲骨、ウエストラインの左右差のチェックを行います。このチェックでは背骨の傾きを確認することが可能です。

・前かがみチェック
肩甲骨、肋骨、腰などの隆起の左右差を調べます。このチェックでは背骨の捻じれを確認することが可能になります。特に女子の場合は、思春期に入る少し前(9~10歳ぐらい)から自宅で家族に見てもらうことが勧められます。


カイロプラクティックケアによって、子供の成長に何より重要な神経機能を高め、強い体を作っていきましょう!

側弯症の患者様の声voice

約8年間動かなかった背中が少しずつ動くようになってきた!

中学1年生の時に側弯症と診断されました。それから高校2年生くらいまで約3年半上半身をコルセットのようなもので固める生活をしていました。お風呂に入るとき以外は寝ているときもコルセットを付けているように指導されました。高校2年生の夏ごろに、もう成長期が終ったからコルセットを外していいと病院の先生に言われました。それから約8年間、上半身がロボットのように固まったままになってしまいました。上半身が動かないので、それがばれないようにタイトな服も着れなくなりオシャレも楽しめなくなりました。なぜあのとき、ずっとコルセットを巻くような生活をしていたのか。後悔しかありませんでした。

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