自律神経失調症(めまい、吐き気、不眠症、不安感、便秘)

自律神経失調症(めまい、吐き気、不眠症、不安感、便秘)

薬ではなく自分自身で治ったことに感動!

20代女性
来院に至った経緯
子供の頃から便秘があり、酷いときには2週間出ないこともあった。いつも便秘薬を飲んで対処していたが、とにかくお腹が張ってしまい、痛みで動けなくなることもあった。

中学生になると生理痛が酷くなり、生理不順もあった。生理痛は初日と2日目は特に酷く、痛み止めを飲んでも歩けないほどの下腹部の痛みに襲われ学校も休むしかなかった。生理不順は来ないときは4か月以上生理が来ないことがあり、病院では無月経だと診断され薬を処方された。

高校生になると、頭痛、めまい、吐き気が頻繁に出るようになり、睡眠の質も悪くなった。病院へ行くと自律神経失調症だと診断されたが、特に治療法はなく、頭痛止めの頭痛薬、めまい止めの薬、吐き気止めの薬、睡眠薬とただ薬を処方されるだけだった。

大学生になっても症状は治まる気配はなく、このまま薬を飲み続けることに疑問を持つようになった。自分でインターネット検索をして自律神経に良いと言われているものはなんでも試してみた。

食事療法、運動療法、針治療、温熱療法、自律神経専門の整体院などできることはすべてやったが何も変わらず、不安感を覚えるようになり誰も自分の体を治してくれないのかと怖くなった。

就職時期になったが症状は酷くなるばかりで、ついには面接中に倒れて救急車で運ばれてしまった。病院では変わらず自律神経失調症の症状ですねと言われるだけで、これまで通り薬を処方されるだけだった。

結局、就職は諦めるしかなくアルバイトをすることになったが、同い年が正社員で働いているのを見るとこのままではいけないと思って絶対に治そうと決意した。

そんなとき親戚が塩川カイロプラクティック治療室というところに通って体の調子がすごく良くなったと聞いたが、場所が東京の銀座だったので何回も通えないなと思ったが、そこで副院長を務めていた前田先生が藤沢駅前で開院していることを親戚から教えてもらった。この機会を逃すと私はずっとこの症状に苦しむ人生になってしまうと思い、当院に来院された。


【神奈川県藤沢市から来院】
初診の状態
  • 01

    正中仙骨稜に強い浮腫感

  • 02

    左後頭部の強い浮腫感

  • 03

    頸部全体の過緊張

経過と内容
初診時の状態では、正中仙骨稜に強い浮腫感が確認された。

体表温度検査では、骨盤部に明らかに左右の温度の誤差があり、上部頸椎にも温度の誤差が確認された。

レントゲン評価では、椎間板の段階は6段階中2段階のD2レベルだったが、明らかに自律神経の問題だったため、初期集中期の段階では週1回を長めに設定してケアを開始した。

2週目(2回目のアジャストメント)には、頻繁に起きる吐き気はまったく起きなくなった。

4週目(4回目のアジャストメント)には、頭痛もまったく出なくなり頭痛薬を手放すことができた。また、めまいの事はすっかり忘れているほど出なくなった。

6週目(6回目のアジャストメント)には、睡眠の質が変わっていると感じるようになった。これまでは睡眠薬を飲んでも布団に入って1時間以上寝入りに時間がかかっていたが、薬を飲まなくても30分くらいで眠れるようになった。

8週目(8回目のアジャストメント)には、睡眠薬無しでも眠れるようになった。またこの段階でケアのペースを2週間に一度に広げることができた。

10週目(9回目のアジャストメント)には、生理痛も薬を飲まなくてもほんの少し下腹部が痛いなというくらいで、生理初日も2日目も普通にアルバイトができるようになった。

16週目(12回目のアジャストメント)には、生理痛もまったく気にならなくなった。この時点ですべての薬を手放すことができた。また幼少期からあった便秘も酷いときには2週間出なかったものが、1~2日に1回は出るようになった。

現在は、ほとんどすべての症状は出なくなった。また無事に正社員として就職することもできたが、二度と同じ症状に苦しみたくないとケアのペースを3週間に広げてカイロプラクティックケアを続けている。

考察
今回の自律神経失調症の原因は、骨盤部と上部頸椎という副交感神経支配にサブラクセーション(根本原因)があったことで、自然と交感神経が過剰に働く状態となっており、そのため自律神経のバランスが乱れたことが原因だと考えられる。

人間には交感神経と副交感神経があり、その2種類の神経のバランスが乱れることを自律神経の乱れというが、自律神経失調症はまさにこの自律神経のバランスの乱れのことを指している。

小児からある便秘などは骨盤部の仙骨が関係していることが多いが、初診時の状態では正中仙骨稜に強い浮腫感があったことからも仙骨部には大きな負担がかかっていたのだろう。

今回は上部頸椎にも負担が掛かっていたが、土台である骨盤部の乱れも上部頸椎に負担を掛けていた要因でもある。24個ある背骨を24階建てのビルと想定した場合、土台の乱れは最上階の揺らぎを引き起こしてしまう。

土台である骨盤部が安定することで上部頸椎の安定にも繋がり、副交感神経がしっかりと機能することで自律神経のバランスも徐々に整い、症状の改善に繋がったのだろう。

自律神経失調症は原因不明のときに付けられることが多い病名であるが、検査によってサブラクセーション(根本原因)を特定して神経系を絞ってアプローチすることが重要となる。

原因不明の症状が出ていたとしても神経の流れを正常にして体の情報を脳へ届けてあげさえすれば、脳は体に起きているすべてを解消するチカラがあると証明できる症例である。
自律神経失調症(めまい、吐き気、不眠症、不安感、便秘)
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前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

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