不妊症(生理痛、生理不順、子宮内膜症、末端冷え性(特に足)、むくみ、不眠症)

不妊症(生理痛、生理不順、子宮内膜症、末端冷え性(特に足)、むくみ、不眠症)

念願の妊娠!無事に第一子を出産できた!

30代女性
来院に至った経緯
昔から生理痛がきつくて、初潮の時点ですでに下腹部痛があった。またその頃には末端冷え性があり、特に下半身は冷え切っていて足首から先は冷蔵庫にでも入っていたのかなというほど冷えていた。むくみも酷くて、いつでも靴下の跡がハッキリ残り、朝履けた靴が夕方になるとキツイと感じていた。

20歳から夜職の仕事についたが、この頃から生理不順が酷くなった。生理周期が頻繁に伸びるようになり、酷いときには3か月に一度しか生理が来なくなった。生理が来てもすぐに終わったり、逆にダラダラ長く続いたりしていた。当時は生理が来なければ生理痛も感じないし、昼夜逆転の生活をしていればこうなるのは当たり前かくらいにしか考えていなかった。

学生の頃から小さな子供が好きで、保育士を目指していたが途中で挫折してしまった。そのため、結婚したら絶対に子供を授かるという思いが強かった。28歳で結婚したが、ずっと妊活をしてきたものの、なかなか妊娠できずにいた。

30歳のときに婦人科検診で、経腟超音波検査を受けると子宮内膜症と診断された。病院で「妊娠を希望していますが子宮内膜症でも妊娠できますか?」と聞くと、子宮内膜症の人はだいたい20~30%妊娠する確率が下がると言われた。

すぐに不妊治療を開始した方がいいと婦人科の先生にも、周囲の友達にも言われた。病院では妊娠には女性ホルモンの分泌が重要なので、少しでも妊娠する確率を上げるために決まった時間に睡眠をとって、規則正しい生活をしてくださいと指導を受けた。

20代の頃は昼夜逆転の仕事をしていたが、規則正しい生活という言葉が気になって、早く寝なきゃと焦るあまり、今度は不眠症になってしまった。また不妊治療を始めたこの頃から、「妊娠できるように骨盤矯正します!」と謳っている整体院や針治療院など、できることは何でもやってきたが、まったく変化がなかった。

次第に、妊娠どころか生理不順がどんどん酷くなり、このまま閉経してしまうのではないかと恐怖しかなかった。婦人科の先生からは、30代後半になると妊娠する確率がどんどん下がると言われ、不安感も日に日に増して体調自体が次第に悪くなっていった。

38歳まで、約8年間も不妊治療を受けていたが、「卵子の質が悪い」とか「卵子が成熟しない」とか「子宮内膜が厚くならない」と言われてきた。何度か着床したものの、妊娠5~6週目には流産してしまうということが続いており、高齢だから仕方ないと言われてきた。

卵巣の中に卵子がどれくらい残っているかを調べるAMH検査では、実年齢よりもかなり低く42歳くらいだと言われた。毎月の不妊治療代も高額で、家計にも大打撃となり、20代のときに夜職で稼いだ貯金も底をついてしまい、パートで働く時間を増やすようになった。

本来であれば子供のために貯金をしている予定のはずが、毎月の不妊治療代でどんどん家計が厳しくなり、次第に罪悪感を覚えるようになってしまい毎日苦しかった。不妊治療代でこれまで何百万円使ってきたのかと憂鬱になってきた。

このまま妊娠できなかったらこれまでの努力が無駄になると諦める選択肢はなかったが、このまま今の不妊治療や整体院や針治療院を続けるべきなのかどうか迷っていたところ、知人のお姉さんがカイロプラクティックで施術を受けて40歳で妊娠することができたと知った。

場所を聞くと埼玉県のカイロプラクティック院だと知り、とても横浜の戸塚から埼玉まで何度も通えないなと思い調べてみると、藤沢駅前に評判の良いカイロプラクティック院を見つけた。HPを見ると、カイロプラクティック発祥の地で副院長をしていた人の院だということを知り、これは運命だと思い当院に来院された。


【神奈川県横浜市戸塚区から来院】
初診の状態
  • 01

    右仙腸関節の明らかな可動域制限

  • 02

    右仙骨翼の強い浮腫感

  • 03

    腰部全体の過緊張

経過と内容
初診時の状態では、右の仙腸関節に明らかな可動域制限があった。腰部の起立筋はガチガチに緊張しており、右仙骨翼には強い浮腫感が確認された。

体表温度検査では、骨盤部と上部頸椎に明らかに左右の温度の誤差が確認された。

レントゲン評価では、首は前弯カーブ(前カーブ)が減少してストレートネックを通り越して逆カーブとなっていた。しかし首の椎間板にはそれほど慢性的なところは確認されなかった。

腰の椎間板の段階は慢性的なD5レベルで重度の骨盤の傾きも確認されたため、初期集中期の段階では週3回のケアを提示したが、仕事の関係で週2回のケアから開始した。

1週目(2回目のアジャストメント)には、前回一度施術してもらっただけで、今まではネガティブな考え方ばかりになっていたのが、なぜかポジティブに物事を考えられるようになった。

3週目(5回目のアジャストメント)には、手足など末端(特に足首から先)が冷え切っていたのが、温かいと感じるようになった。またこの段階でケアのペースを週1回に広げることができた。

4週目(6回目のアジャストメント)には、初潮の頃からきつかった生理痛がそれほど痛みを感じなくなった。

8週目(10回目のアジャストメント)には、久しぶりに2か月連続で正しい周期で生理が来るようになった。また足のむくみはほとんど感じなくなった。

13週目(15回目のアジャストメント)には、3か月連続で正しい周期で生理が来た。生理痛もほとんど感じなくなった。またこれまではどれほど眠ろうと思っても布団に入ると逆に目が覚めてしまっていたものが、夜になると眠くなるようになり睡眠の質が明らかに向上したのが分かるようになった。この段階でケアのペースを2週間に広げることができた。

17週目(17回目のアジャストメント)には、生理も3か月連続で正しい周期で来るようになった。生理痛はまったく感じなくなり、脚のむくみや冷えもまったく感じなくなった。睡眠の質も問題なく、人生で一番体調が良いと感じるようになった。

その後、無事に体外受精に成功し着床も確認された。これまでは5~6週目で流産してしまっていたものが、経過も順調に進み、無事に安定期を迎えられた。

出産直前までカイロプラクティックケアを続けてきたが、高齢出産ということで帝王切開での出産となった。帝王切開も無事に終わり、母子ともに健康な状態となった。出産後も、身体のメンテナンスとして定期的なカイロプラクティックケアを続けている。

考察
今回の不妊症の原因は、自律神経のバランスが乱れ、脳と卵巣の連携が上手くとれなくなり、女性ホルモンの分泌異常が起こっていたのではないかと考えられる。妊娠には女性ホルモンの正しい分泌が必要不可欠となる。

子宮は、骨盤といくつかの靭帯によって支えられている。靭帯という紐によって子宮が宙に浮いている状態にあり、その子宮を支えている紐が骨盤に繋がっている。骨盤部に不整列があると、子宮を支える靭帯に左右非対称な力が伝わり、子宮のバランスが崩れて子宮がねじれた状態となってしまう。

大人でもねじれてしまったハンモックの上で寝ることは困難であるのと同じように、ねじれた子宮では受精卵が着床しにくい状態となり、着床しない、あるいは着床しても初期流産のリスクが高まってしまう。

女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンは卵巣から分泌されるが、女性ホルモンの分泌量に異常が生じると、今度はプロスタグランジンというホルモンが分泌される。このときプロスタグランジンの作用から炎症が起きて生理痛を誘発させてしまう。

女性ホルモンが乱れた結果、生理不順も誘発してしまい、より妊娠しにくい体内環境になっていたと考えられる。また、骨盤部の配列の乱れは下半身へ流れる神経機能にも影響を与えてしまう。その結果、血流やリンパの流れにも影響を与え、下半身のむくみや脚の冷えに繋がっていたのだろう。

検査では骨盤部以外に上部頸椎にも顕著な反応があったが、骨盤部と上部頸椎はどちらも副交感神経支配の部位であり、副交感神経部にサブラクセーション(根本原因)があることで交感神経が過剰に働いた結果、休まるスイッチを入れることができずに不眠症にもなっていた。

アジャストメントによりサブラクセーションが取り除かれ、体の情報が脳へ届いたことで自律神経のバランスが整い、女性ホルモンのバランスも徐々に整っていった。その結果、不妊症の改善に繋がり、懐妊、そして出産と良い結果に繋がったのだろう。どのような症状でも体の情報を脳へ届けることの重要性が確認できる症例である。


※当院では女性のカイロプラクター(中島恵先生)も所属しております。婦人科系の問題は女性の先生に相談したいという人も安心してご相談ください。また不妊症は時間との戦いでもあるため、お悩みの方はお早めにご相談ください。
不妊症(生理痛、生理不順、子宮内膜症、末端冷え性(特に足)、むくみ、不眠症)
不妊症(生理痛、生理不順、子宮内膜症、末端冷え性(特に足)、むくみ、不眠症) 不妊症(生理痛、生理不順、子宮内膜症、末端冷え性(特に足)、むくみ、不眠症) 不妊症(生理痛、生理不順、子宮内膜症、末端冷え性(特に足)、むくみ、不眠症)
前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

症例一覧へ戻る
pagetop