末端冷え性

末端冷え性

子供の頃から末端冷え性やアトピー性皮膚炎があった

20代女性
来院に至った経緯
子供の頃から末端冷え性があった。運動をしても手足だけ冷えていて、お風呂上りでも手足がすぐに冷えてしまっていた。特に足首から先は顕著に冷えを感じていた。また子供の頃から一年を通してアトピー性皮膚炎があった。夏場は汗で、冬場は乾燥でかゆみを伴ったアトピーが出ていた。特に肘や膝の関節の内側は顕著に症状が出て、皮膚科で塗り薬と飲み薬を処方されて対処していた。

3年前に会社の健康診断で血液検査をしてバセドウ病(甲状腺機能亢進)と診断された。特に自覚症状はなかったものの薬を処方されてなんの疑いもなく飲んでいたが、しばらく経つと両手首から先が痺れてくるような感覚になった。その頃から夕方以降になると左右の後頭部が締め付けられるような頭痛がたびたび出るようになった。特に低気圧のときは顕著に感じ、気づけば頭痛薬が手放せなくなってしまった。

2年前に転職をして立ち仕事になってから腰痛を感じるようになった。仕事は販売代理店で日中はずっと立ちっぱなしでいたが、腰が反ってくるような気がして同じ姿勢でいるのが辛く感じるようになった。その後は椅子に座っていても長時間同じ姿勢だと腰痛を感じるようになった。当初はマッサージなどで対処していたが、今度は仰向けで寝ているだけでも腰痛を感じるようになった。また腰痛が気になりだした頃から、便秘というわけではないが、お腹の張り感とスッキリしない感じが続くようになった。

このまま腰痛が酷くなっていくことや、薬の使い続けることでの副作用に恐怖を覚え、どこかいい所はないかと探していたところ、知人の紹介によって当院に来院された。カイロプラクティックは初めてだったが、先生が現役のスクール講師という実績を見て、前田先生なら信用できそうだ思い、来院された。

【埼玉県戸田市からご来院】
初診の状態
  • 01

    左仙腸関節の明らかな可動域制限

  • 02

    腰部起立筋の過緊張

  • 03

    左後頭部の過緊張

経過と内容
初診時の状態では、左仙腸関節の明らかな可動域制限が確認された。体の土台である骨盤の不安定から腰部に負荷がかかる状態が続いていた。その不安定を保護する為に全身の筋肉を緊張させて体を保護している状態が慢性化されたことで、腰から後頭部まで筋の硬直が見られた。

レントゲン評価では椎間板の段階はD3レベルが確認された。 また骨盤全体の歪みも確認されたため、初期集中期の段階は週2回のケアを提示したが、仕事の都合上週1回のケアから開始した。

ケアを始めて4週目(4回目のアジャスト)には、ここ2年間感じていた腰痛が、立ちっぱなしでも座りっぱなしでも仰向けで寝ていてもまったく気にならなくなった。6週目(6回目のアジャスト)には、夕方になると毎日のように感じていた頭痛がほとんど気にならなくなり、長期間使用していた頭痛薬を飲まなくてもすむようになった。またこの頃から睡眠の質が良くなったのか、寝起きがとてもスッキリと起きられるようになった。この段階でケアのペースを2週間に1度のペースに広げることができた。

10週目(8回目のアジャスト)には、お腹の張り感も感じなくなり、以前のようにスッキリするようになった。また子供の頃からあった冷え性も回復の兆しが見え始めて、お風呂上りでもすぐに冷えてしまっていた手足にも血流が巡っているのが分かるようになった。またこの頃になると子供の頃からあったアトピー性皮膚炎にも変化が出てきて、赤みは出るもののかゆみはほとんど感じなくなり、塗り薬も飲み薬も使わなくてすむようになった。

現在は、健康な体をより健康にしたいという思いから、体のメンテナンスとして3週間に1度のカイロプラクティック・ケアを続けている。

考察
今回の腰痛の原因は、人間の土台の部分である骨盤の歪みから、腰部に必要以上の負荷が掛かっていたものと考えられる。それが骨盤や腰部の神経機能に異常をきたし、下半身への血流異常にも繋がっていた。

また末端冷え性は交感神経が優位になっている人の特徴でもある。今回は上部頸椎にも問題が確認されたが、骨盤や上部頸椎は副交感神経によって支配されており、副交感神経の流れの妨害(サブラクセーション)は、交感神経を過剰にさせる原因となる。

交感神経が優位になると末端の血管が閉じてきて体の中心に血液が集まる作用が働くため、末端まで血液が巡らなくなり末端冷え性となってしまう。

アトピー性皮膚炎や腹部膨張感は体の代謝が低下した結果、体の中に毒素が停滞してしまったということも考えられるが、バセドウ病は甲状腺機能亢進となるため、まったく真逆の症状である。土台である骨盤の乱れから背骨全体に負担がかかり、さまざまな神経に負担がかかっていたと考えられる。睡眠での自覚症状はなかったものの、寝起きがスッキリと起きられるようになったということからも睡眠の質の向上が見られた。

アジャストメントにより神経の圧迫(サブラクセーション)が取り除かれ、体の情報が脳へ届いたことで、自律神経のバランスが整い、しっかりと自然治癒力が働く状態になった結果、症状の改善に繋がったと考えられる。

※この症例は、院長の前田一真先生が東京・銀座・新橋にある塩川カイロプラクティック治療室にて担当した症例です。
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前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

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