頭痛(便秘、末端冷え性、腰痛)

頭痛(便秘、末端冷え性、腰痛)

長年苦しんできた頭痛や腰痛がまったく気にならなくなった!

30代女性
来院に至った経緯
10年前に両親の介護で抱き上げた瞬間に腰に激しい痛みが走り、近所の接骨院へ行くとぎっくり腰だと言われ、一時的な強い負荷が掛っただけだからと大丈夫だと言われてマッサージと電気治療をされた。

仕事は不動産業で、事務仕事でデスクワークばかりが続いている影響か、3か月経っても腰の違和感が取れず、会社の同僚に相談するとここの先生すごいから行ってみたらと整体院を紹介された。そこでは一度の施術で4~5回も腰をバキバキ鳴らされた。

施術後は痛みがなくなるどころか、痛みが強くなり歩きにくさを感じるようになった。紹介だったので3か月間くらいは通わないと失礼だよなと思って通うことにした。通い続けた3か月目、いつものように腰をバキバキ鳴らされて施術が終って帰宅しようと整体院から出た瞬間、両脚の力が抜けてストンとその場に崩れ落ちてしまった。

整体院までは車で通っていたが、自分で車を運転することもできず、身動き一つ取れなくなり救急車で病院に運ばれた。病院でレントゲンを撮ってもらうと腰と骨盤が酷く捻じれており、何かやりましたか?と先生から尋ねられた。整体院で腰をバキバキされましたと伝えたが、そこに通う前のレントゲンがないので因果関係な証明できないと言われ、泣き寝入るしかなかった。

それ以来、少し中腰の姿勢が続いたり、酷いときにはくしゃみをするだけで激しい腰痛が出てしまうため、いつも腰椎コルセットを巻いて対処していたが、何年経ってもまったく良くならないため治療院を探していたが、もう二度とバキバキされるのが怖かったため針鍼灸院で針治療をしてもらうことにしたが、何度受けても腰痛は何も変わらなかった。

腰を痛める前から長年、頭痛に苦しんでいて一番の悩みの種だった。いつも午後になると頭痛がしてきて、3日に一度は身動きが取れないほどの頭痛に襲われた。頭痛の質はズキズキしたり、ドクンドクンしたり、ギューッと締め付けられたり、その日によって変わったが一度頭痛が出ると頭痛薬を飲んでも治まることはなく仕事にも集中できなくなってしまう。

気圧や気温の変動が激しい日は耐え難いほどの頭痛に襲われた。雨が降る前日から頭痛がするため頭痛薬を先に飲んで対処していたが、特に台風の前日などは顕著で頭痛薬は一切効かず、ただ台風が通り過ぎるのを待つしかなかった。

子供の頃から便秘と末端冷え性があり、小学生の頃は覚えている限りでも平日はずっと便通がなく5~6日に一度しか出ないということが続いていた。大人になっても便秘が治ることはなかったので、いつも便秘薬を飲んで対処していた。

末端冷え性は、夏場でも手足など末端が冷えてしまい、プールの授業などは苦痛でしかなかった。大人になっても夏場の冷房が特にダメで、仕事中も一人ブランケットをかぶって仕事をしていた。

元々あった頭痛、便秘、末端冷え性に加えて腰痛が酷くなってしまい、何か対処をしないと仕事も子育てもできなくなってしまうと焦っていた。そんなときYoutubeで塩川満章先生の動画を見る機会があった。

頭痛も便秘も末端冷え性も腰痛も、どんな症状でも治るという動画を見て、きっと私が探しているのはこれだと思った。場所が銀座で仕事や子育てのことも考えると何度も通えないなと思っていたが、調べてみると藤沢駅前に塩川先生のお弟子さんが開院していることを知った。

以前、整体院でバキバキされて怖い気持ちもあったが、銀座の塩川カイロプラクティック治療室で副院長を務めていた先生なら大丈夫だろうと思い、当院に来院された。


【神奈川県藤沢市湘南台から来院】
初診の状態
  • 01

    右仙腸関節の明らかな可動域制限

  • 02

    第一頸椎左横突起の強い浮腫感

  • 03

    頸部胸鎖乳突筋の過緊張

経過と内容
初診時の状態では、右の仙腸関節には明らかな可動域制限があった。体表温度検査では、骨盤部と上部頸椎に明らかに左右の温度の誤差が確認された。また右上後腸骨棘上端と内縁と第一頸椎左横突起に強い浮腫が確認された。

レントゲン評価では、腰の椎間板の段階は慢性的なD4レベルで重度の骨盤の傾きや過前弯で反り腰が確認された。また腰と骨盤部の軸転が真逆を向いている状態だった。首の椎間板の段階は慢性的なD3レベルが確認され、首の前弯カーブ(前カーブ)は消失してストレートネックとなっていた。

初期集中期の段階では週2回のケアを提示したが、仕事と子育ての関係で週1回のケアから開始した。

5週目(5回目のアジャストメント)には、10年前からあった腰痛が劇的に良くなった。仕事中の座り作業でもまったく腰痛を感じなくなった。酷いときにはくしゃみ一つで痛めてしまう怖さから、長年腰椎コルセットを着用していたが、それも外すことができた。

8週目(8回目のアジャストメント)には、便通が明らかに良くなったと感じるようになった。小学生の頃から5~6日に一度しか出なくなっていた便秘が、便秘薬を飲まなくても1~2日に一度は出るようになった。この段階でケアのペースを2週間に一度に広げることができた。

16週目(12回目のアジャストメント)には、長年苦しんでいた頭痛にも変化が出始め、頭痛薬を飲む回数が明らかに減った。これまで3日に一度は動けなくなるほどの頭痛があったが、それはまったくなくなった。

22週目(15回目のアジャストメント)には、手足など末端がポカポカしていると感じるようになった。仕事中のブランケットも必要なくなり、職場の同僚からブランケット掛けなくて大丈夫なのと逆に心配されてしまうほどだった。あれほど気になっていた頭痛もまったく感じなくなった。便通も腰痛も快調で、自分でもビックリするほど体調が良いと感じるようになった。

現在は、ほとんどの症状が落ち着いたが、身体のメンテナンスとして定期的なカイロプラクティックケアを続けている。

考察
今回の頭痛は、自律神経の乱れからホルモンバランス異常が起こっていたことが原因であったと考えられる。

検査で反応が強くあった骨盤部と上部頸椎は、どちらも副交感神経支配の部位となる。副交感神経にサブラクセーション(根本原因)があると、交感神経は自然と優位に働いてしまい自律神経のバランスを乱してしまう。

午後になると出る頭痛は緊張性の頭痛であり、交感神経が過剰に働いている人の特徴である。頭痛が出るたびに、頭痛の質や場所が日によって変わる人はホルモンバランス異常を起こしている可能性が高い。また気圧や気温の変動によって出てしまう頭痛は自律神経の乱れから環境の変化に上手く適応できていないということを意味している。

子供の頃から便秘があったが、小児からある便秘は骨盤部が原因である可能性が高い。また末端冷え性があったことからも交感神経が過剰に働いていたと考えられる。交感神経の作用として末梢の血管を閉じる役割があるが、その状態が長く続くと末端まで血流が巡らなくなり末端冷え性を発症させてしまう。

腰痛に関しては、これは由々しき事態であると考える。昨今、バキバキ系の整体院が流行っているが、カイロプラクティックの世界で最も治りにくいのは「人が作ったサブラクセーション(根本原因)である」とされている。

今回のケースに関しては、腰痛自体は1か月ほどで無くなったが、骨盤部が安定するまでは約1年の月日を要した。通常であれば日常生活の積み重ねで徐々に神経に負担が掛かっていくものである。

人が作ったサブラクセーション(根本原因)は、通常では考えられない変位を及ぼし、不安定さが作られた状態となっていることが多い。今回は、典型的なケースで骨盤部が固まっているのに対し、腰部がグラグラな状態であった。

触診やレントゲン評価からも病院で指摘された通り、骨盤部と腰部が逆を向いているように捻じれが起こっていた。これは日常生活においては絶対にありえないことだと考えられ、急激な捻じる動作を何度も何度も繰り返さないと起きない現象である。

人間の体はそれほど弱くはないため、数回それをやられたとしても、それで骨盤部と腰部が逆を向いてしまうということは絶対にない。他の治療院の否定はしたくないが、今回は一度の施術で4~5回もバキバキされたという患者の話からも過度な回旋が何度も加えられ、しかもそれを3か月間も受け続けていたことで捻じれが発生してしまった可能性も決してゼロではないと考える。

アジャストメントによりサブラクセーション(根本原因)が取り除かれ、自律神経のバランスが整った結果、長年苦しんだ頭痛、便秘、末端冷え性などの症状の改善に繋がったと考えられるが、一刻も早く安全性が保たれた業界の発展が必要だと確認できる症例である。
頭痛(便秘、末端冷え性、腰痛)
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前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

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