2025.02.16

なぜ年を取ると身長が縮むのか?カギを握る椎間板とカイロプラクティックの関係

なぜ年を取ると身長が縮むのか?カギを握る椎間板とカイロプラクティックの関係

カイロプラクティックは、神経の流れを最適な状態に整えることを目的としています。なぜなら、体の正しい情報が脳へ伝われば、脳は決して間違った指令を出さないからです。

 

しかし、多くの人が「年齢を重ねると身長が縮む」という現象を当然のこととして認識しています。では、脳がコントロールしている体の中で、なぜこのような変化が起こるのでしょうか?

 

このコラムでは、その答えを握る「椎間板」について詳しく解説していきます

 

椎間板とは?背骨のクッションとしての役割

背骨を構成する椎骨の間には、「椎間板」と呼ばれるクッションのような軟骨があります。椎間板は水分を豊富に含む柔軟な組織で、衝撃を吸収し、背骨のしなやかな動きを可能にしています。

 

たとえば、1本の鉄の棒を思い浮かべてください。その棒は曲げたり捻ったりすることができません。しかし、脊柱には24個の骨とそれをつなぐ椎間板があることで、前後・左右・回旋といった自由な動きが可能になっています。

 

椎間板の中心には「髄核」と呼ばれるゲル状の組織があり、それを「線維輪」と呼ばれる強靭な層が包んでいます。この髄核はスポンジのような性質を持ち、圧力がかかると水分を放出し、解放されると水分を吸収することで形状を維持します。

 

椎間板には血管が通っていないため、新陳代謝のためには適度な運動が欠かせません。歩行などの軽い運動をすることで水分の循環が促され、栄養が行き渡るのです。カイロプラクティックの施術後に歩くことが推奨されるのは、この代謝を助けるためです。

 

身長が縮む原因は?

一般的に、年齢を重ねると椎間板の水分量が減少し、厚みが失われるといわれています。その結果、背骨の長さが短くなり、身長が縮むことにつながります。

 

背骨には24個の椎骨があり、その間に23個の椎間板が存在します。もし、これらの椎間板が1mmずつ薄くなると、合計で約2.3cmの身長低下が起こる計算になります。

 

逆に、朝起きたときに身長が高く感じることがあるのは、夜の間に重力から解放され、椎間板に水分が戻るためです。しかし、この変化は一時的なもので、日中活動している間に再び圧縮されて元の状態に戻ります。

 

なぜ年齢とともに身長が縮むのか?その鍵を握る背骨と神経の保護機能

高齢になると身長が縮む理由の一つに、背骨を支える筋力の低下があります。筋力が衰えると、背骨は十分な安定性を維持できなくなり、その結果、姿勢が崩れやすくなります。

 

背骨を建物に例えるとわかりやすいでしょう。1階建ての平屋と24階建ての高層ビルでは、どちらが安定しているでしょうか?当然、低い建物のほうが安定性に優れています。超高層ビルでは、地震などの衝撃に耐えられるように基礎を深くしたり、制振構造を取り入れたりと、安定性を確保するための工夫が施されています。

 

しかし、人間の背骨にはそのような補強を加えることはできません。なぜなら、背骨の内部には脊髄神経があり、その重要な役割の一つが「神経の保護」だからです。

 

背骨の役割には、「体を支える」「体を動かす」「神経を保護する」という3つの要素がありますが、その中でも最も重要なのが神経の保護です。神経の流れがなければ、人間は生きていくことができません。

 

もし背骨が不安定になれば、バランスが崩れ、神経へのダメージを受けやすい状態になります。こうしたリスクを避けるため、脳は背骨の構造を調整し、神経を守るために椎間板を薄くして骨同士を近づけるように適応します。

 

この適応は、脳が生存のために最善を尽くした結果ですが、その影響として、身長の低下やクッション機能の減少、上体の可動域の制限といった変化が生じます。脳が間違った判断をしているわけではなく、むしろ生命維持のための最適な対応を行っているのです。

 

健康な椎間板を維持するためにできること

100歳まで生きることが珍しくなくなった現代において、「長生きすること」よりも「健康に長生きすること」が大切です。そのためには、背骨の柔軟性と椎間板の健康を保つことが不可欠です。

 

カイロプラクティック・ケアを定期的に受けることで、椎間板の弾力性を維持し、背骨の安定性を高めることができます。さらに、神経の流れが正常になることで、脳が正確な情報を受け取り、全身の調整を最適に行うことができるようになります。

 

椎間板の健康を保ち、背骨を柔軟に維持することが、健康的な老後を迎えるための重要なポイントです。今からでも遅くありません。日々の生活にカイロプラクティック・ケアを取り入れ、背骨と神経の健康を守りながら、快適な人生を送りましょう。

前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

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