2025.02.08

健康を考えるためのアプローチ!カイロプラクティックの視点

健康を考えるためのアプローチ!カイロプラクティックの視点

コロナ禍を経験した今、健康への関心はますます高まっています。健康を維持するための方法は多岐にわたりますが、カイロプラクティックの視点では健康になるための考え方が大きく2つに分けられるとされています。

今回のコラムでは、健康をカイロプラクティックの視点から考えた健康をお伝えしていきます。。

菌やウィルスを減らす考え方

現代社会では、感染症への対策が重要視されています。病院では抗生物質やワクチンを使って、菌やウィルスを減らすことを目指し、私たちは菌やウィルスを「敵」や「悪者」と見なすことが多いです。確かに、これらの治療法によって感染症の進行を防ぎ、健康を守ることができます。

しかし、抗生物質やワクチンが万能ではないことも認識しなければなりません。最近では、病原菌が薬剤に耐性を持つようになり、薬が効かなくなることがあります。これは、菌やウィルスが命を持っており、環境の変化に適応し進化し続けるからです。

例えば、ウィルスの進化速度は非常に速く、ウィルスにとっての1年が人間にとっての100万年に相当すると言われています。このため、治療法が効果を持つ前に新たな変異株が出現することがあります。また、農薬の使用も同様で病原菌は耐性を持ち、環境に適応してしまいます。

このように考えると、菌やウィルスとの戦いに終わりはなく、根絶を目指すこと自体が進化を助ける結果になりかねません。むしろ、菌やウィルスと共存し、その役割を理解することが長期的には健康を守る最適な方法だと言えるでしょう。

身体の抵抗力を高める考え方

2つ目は、体の自然な抵抗力を高めることです。感染症にかかるかどうかは必ずしも病原菌の存在に依存しません。実際、同じ環境で生活していても感染症にかかる人とそうでない人がいます。その差は免疫力の差に起因していることが多いのです。

免疫力を高めるために最も重要なのは、脳が身体の状態を正しく把握し、適切な反応を示すことです。私たちの身体は、病原菌が侵入すると脳がその情報を神経を通じて即座に察知し必要な抗体を作り出して病原菌に対処します。

本物の免疫を得るためには実際に菌やウィルスに感染し、体が自ら抗体を作ることが大切です。その後、得た抗体は次の世代へと受け継がれ、長期的には強い免疫を維持することができます。

菌やウィルスも自然界での生命の一部であり、私たちの命が失われれば、それらの命も失われることになります。そのため、病原菌を完全に排除するのではなく身体の免疫力を高め、共存することが本当の健康に繋がるのです。

健康を考える上で、菌やウィルスを減らすことと体の免疫力を高めること、どちらも重要なアプローチですが、その時に体の内側に目を向けカイロプラクティックの視点では、身体が持つ自然な力を最大限に活かし本来の健康を維持していきましょう。

中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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