妊娠にも影響を与える睡眠の質と自律神経の関係性

睡眠の質は、ホルモンバランスや自律神経の働きと深く結びついており、心身の健康を維持するために欠かせないものです。特に、妊娠を望まれる女性にとって睡眠は単なる休息ではなく、体が本来の力を取り戻しホルモンの分泌を整える大切な時間でもあります。
ただ長く眠るだけではなく質の良い睡眠をとることで、女性ホルモンの分泌がスムーズになり卵子の質の向上や子宮内環境の改善につながるのです。これは、妊娠しやすい体をつくるうえで非常に重要なポイントとなります。
自律神経が乱れると眠りが浅くなり、ホルモンバランスも崩れやすくなります。その結果、排卵のリズムが乱れたり、受精卵の着床が妨げられたりする可能性もあります。
今回のコラムでは、妊娠にも深く関係する睡眠の質と自律神経の関係性についてお伝えしていきます。
睡眠の質と自律神経の関係
私たちの体は自律神経によって活動と休息のリズムが調整されています。昼間は交感神経が優位になり、夜になると副交感神経が働いて眠りにつきます。副交感神経がしっかり働くことで体温や心拍数が下がり、リラックスした状態になり深い眠りが得られます。
しかし、自律神経がうまく切り替わらないと交感神経が優位なままとなり、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりします。夜中に目が覚めたり朝すっきり起きられないのも、自律神経の乱れが関係しています。
睡眠に必要不可欠なのが、セロトニンとメラトニンという2つのホルモンです。セロトニンは、体内で90%以上が腸で作られ、脳から分泌されるのはわずか2%に過ぎません。しかし、このわずかな量が精神面に大きな影響を与えることが知られています。
セロトニンは太陽光を浴びることで分泌が促され、夜に必要なメラトニンの材料となります。太陽光を浴びてセロトニンが分泌されると、15〜16時間後にメラトニンが生成され、深い眠りに導かれるのです。
これら2つのホルモンが適切に分泌されるためには、脳と体をつなぐ、神経の流れが非常に重要です。人間の体内時計は、太陽の光、温度、湿度などの環境変化によって調節されます。朝日が昇ると交感神経が活発になり、体が活動モードに切り替わり、日が沈むと副交感神経が働き、休息モードに切り替わります。
睡眠の質と女性ホルモン

執筆者中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。