2025.04.01

子宮と脳をつなぐ神経とは?

カテゴリ: 健康通信
子宮と脳をつなぐ神経とは?

私たちの体は、脳と神経によってコントロールされています。その中でも、女性の健康に深く関わるのが子宮と脳をつなぐ神経です。ホルモンバランスや自律神経の働きによって子宮の状態が脳へ影響を与えたり、逆に脳のストレスが子宮に影響を及ぼしたりすることが知られています。

今回のコラムでは、子宮と脳をつなぐ神経についてお伝えしていきます。

子宮と脳をつなぐ主な神経とは?

子宮と脳は複数の神経によって密接につながっています。これらの神経は、女性の健康や生理周期、妊娠、さらには精神的な状態にも影響を与えます。

1. 迷走神経(副交感神経)

迷走神経は、脳幹(延髄)から出て、心臓や消化器、子宮など多くの臓器に分布する神経です。リラックスを促す副交感神経の一部であり、子宮の血流を増やし、健康を維持する役割を果たします。

迷走神経が正常に機能していると、子宮の血流が良くなり、ホルモンバランスが整いやすくなります。しかし、ストレスが多いと迷走神経の働きが低下し、子宮の血流が悪くなる可能性があります。これにより、生理痛の悪化や月経不順のリスクが高まることがあります。

2. 骨盤神経(副交感神経)

骨盤神経は、仙骨(骨盤の中心部)から出て子宮や膣、膀胱などに分布する神経で、迷走神経と同じく副交感神経の一部です。この神経は、子宮の収縮を調整し、生理周期の正常化に関与しています。

骨盤神経がしっかり働いていると、子宮の収縮がスムーズになり、生理のリズムが整いやすくなります。また、骨盤の血流が促されることで、生殖器の健康を維持することにもつながります。しかし、骨盤の歪みや血行不良があると、骨盤神経の働きが低下し、生理痛やPMSの症状が強くなる可能性があります。

3. 下腹神経(交感神経)

下腹神経は、交感神経の一部で、腰椎から出て子宮に到達する神経です。交感神経は「活動モード」を司り、ストレスや緊張時に優位になる神経です。この神経は、子宮の収縮を促し、特に分娩時には重要な役割を果たします。

適度な交感神経の働きは、子宮の収縮を適切にコントロールし、生理の経血をスムーズに排出する助けになります。しかし、ストレスや緊張が続き交感神経が過剰に働くと、子宮の血流が減少し、生理痛が悪化したり、月経不順を引き起こしたりすることがあります。

4. 陰部神経(体性神経)

陰部神経は、仙骨から出る体性神経で、外陰部や会陰、膀胱、直腸などの感覚を司ります。性感覚や膀胱の機能にも関与する重要な神経です。

この神経が正常に機能していると、膀胱のコントロールがしやすくなり、排尿のトラブルを防ぐことができます。また、性感覚にも関与するため、性的な快感を感じるうえで重要な役割を持っています。しかし、骨盤の歪みや筋肉の緊張によって陰部神経が圧迫されると、骨盤周囲に痛みや違和感が生じることがあります。

自律神経と子宮の関係

自律神経は、私たちの意識とは関係なく体のさまざまな機能をコントロールしている神経系です。特に、子宮の働きや生理のリズム、妊娠・出産にも深く関わっています。

自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあります。これらがバランスよく働くことで、子宮の健康が維持され、スムーズな生理周期や妊娠・出産のサポートが可能になります。しかし、ストレスや生活習慣の乱れによってこのバランスが崩れると、生理不順や生理痛の悪化、不妊症のリスクが高まることもあります。

脳と子宮を繋ぐ神経のバランスとカイロプラクティック・ケアの関係性

子宮の健康を維持するためには、交感神経と副交感神経のバランスを整えることが大切です。ストレスや生活習慣の乱れによって自律神経が崩れると、生理不順や生理痛、不妊症のリスクが高まる可能性があります。

カイロプラクティックは、背骨や骨盤での神経の圧迫を取り除くことで体の自然治癒力を高めることを目的としています。特に、自律神経の働きを正常化することで女性ホルモンの分泌がスムーズになり、生理痛の症状を改善することに繋がると考えられます。神経のサイクルが整い日常生活で食事や運動などの工夫を取り入れることで、相乗効果となります。

日頃から自律神経のバランスを整え、ホルモンバランスが安定した状態を維持することで子宮の健康を守ることができます。また、骨盤のバランスを整えることで自律神経の働きをサポートし、子宮の血流を改善にも働きかけます。

毎日の生活習慣を少しずつ見直しながら、自律神経のバランスを意識して、健康的な体を目指しましょう。

中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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