2025.02.17

食欲と女性ホルモンの深い関係性

食欲と女性ホルモンの深い関係性
女性の体は月経周期を通じてホルモンの分泌が変動します。これらのホルモンは、体調や感情の状態に大きな影響を与えるだけでなく、食欲にも密接に関係しています。食欲の変動が体重管理に影響を与えることはよく知られていますが、実際には女性ホルモン、特にエストロゲンやプロゲステロンがどのように食欲に作用しているのかを理解することは、女性の健康管理において非常に重要です。

今回のコラムでは、食欲と女性ホルモンの関係について月経周期の各段階とそのホルモンの影響についてお伝えしていきます。

月経周期と女性ホルモンの変動

月経周期は、通常28日程度でホルモンの変動に伴って体調や感情、食欲に変化が現れます。月経周期は大きく分けて4つのフェーズに分かれ、それぞれのフェーズで女性ホルモンが異なる役割を果たします。

  • 月経期(1日目~5日目) 月経期は月経が始まる時期で、ホルモンのレベルが低い状態です。この段階ではエストロゲンもプロゲステロンも低く、体は一時的にホルモンの影響を受けにくい状態です。しかし、体が血液を失うため、体力を回復させるために食欲が増すことがある人もいます。
  • 卵胞期(6日目~14日目) 卵胞期はエストロゲンが急激に増加し、卵巣が卵胞を成熟させる時期です。この期間中、エストロゲンは女性の体に多くの良い影響を与え、エネルギーを高め食欲を抑制する働きもあります。そのため、卵胞期では過剰に食べたくなることは少なく、むしろ食欲が安定しやすい時期です。
  • 排卵期(14日目~16日目) 排卵期ではエストロゲンがピークに達し、最も高い状態になります。この期間、女性は一般的に食欲が安定しており、身体的には活発な活動ができる時期です。ただし、エストロゲンのピーク後に少し食欲が高まり、特に甘いものを食べたくなることがあります。これは、排卵後の体が次の妊娠準備に向けてエネルギーを蓄えようとするためです。
  • 黄体期(17日目~28日目) 黄体期に入ると、プロゲステロンの分泌が増加します。このホルモンは、妊娠の準備を整える役割を果たしますが、同時に食欲を増進させる働きもあります。特に、プロゲステロンは消化器系に影響を与え、胃の空腹感を強く感じさせることがあります。そのため、黄体期に食欲が増すことが一般的で、特に甘いものや高カロリーな食べ物を欲する傾向があります。この時期に体重が増加しやすいのは、まさにこのホルモンの影響です。

ホルモンと食欲の関係

食欲の変動において、女性ホルモンがどのように作用するのかは非常に重要です。

  • エストロゲン: エストロゲンは、体がエネルギーを効率的に使用できるように促進し、食欲を抑制する働きがあります。エストロゲンの分泌が高まる卵胞期や排卵期には、食欲が安定しやすく、体重管理がしやすい時期です。また、エストロゲンは血糖値を安定させる働きもあり、過食を防ぐ要因となります。
  • プロゲステロン: プロゲステロンは、体が妊娠に向けて準備を整えるために分泌されるホルモンです。このホルモンは食欲を増進させ、特に黄体期に食欲が強くなる原因となります。プロゲステロンは消化管の筋肉を弛緩させるため、食べ物が胃に長時間とどまり、満腹感を感じにくくなることがあります。そのため、黄体期には食べ過ぎやすい時期でもあります。
  • セロトニンと食欲: 女性ホルモンは、神経伝達物質であるセロトニンの分泌にも影響を与えます。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、気分や食欲の調整に重要な役割を果たしています。エストロゲンが高いと、セロトニンの分泌が促進され、気分が安定し、過食が抑制される傾向があります。逆に、プロゲステロンが高い時期には、セロトニンの分泌が減少し、甘いものを食べたくなることが多くなります。

女性ホルモンは、月経周期に合わせて食欲にも大きな影響を与えます。エストロゲンは食欲を抑制する働きがあり、プロゲステロンは食欲を増加させる働きをします。ホルモンの影響を受けながら食欲が変動することは自然なことです。しかし、通常よりも食欲が過剰となってしまうと体にはとても負担となることもあります。これらにうまく対処するためにもホルモンのバランスが重要ということになります。

女性の健康管理において、ホルモンバランスを維持するために自律神経の働きをを最大限発揮できるよう、日々のメンテナンスにカイロプラクティックケアを取り入れ、より健康的な生活を実現していきましょう。

中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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