2025.03.26

PMSと片頭痛の関係性、女性ホルモンの影響を受ける血管の話

カテゴリ: 健康通信
PMSと片頭痛の関係性、女性ホルモンの影響を受ける血管の話

「生理前になると片頭痛がひどくなる…」
「頭がズキズキして、何も手につかない…」

PMS(月経前症候群)の症状として、頭痛や片頭痛に悩まされる女性は少なくありません。特に、ホルモンバランスの変化に影響を受けやすい方は、毎月のように頭痛が起こり、日常生活に支障をきたすこともあります。

では、なぜPMSの時期に片頭痛が起こりやすくなるのでしょうか? その鍵を握るのが血管の収縮と拡張、そして自律神経の働きです。

食品ではチョコレートや赤ワインにはチラミンという成分が含まれており、これが血管を拡張させることで片頭痛を引き起こすことがあるといわれています。

今回のコラムでは、PMSで発症する頭痛と自律神経の関係性についてお伝えしていきます。

女性ホルモンと血管の関係

女性の体は、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)のバランスによって大きく影響を受けます。生理周期の中でも特に生理前(PMS期)には、エストロゲンが急激に減少しプロゲステロンも低下します。このホルモンの変化が血管の動きに直接影響を与え、片頭痛を引き起こすのです。

エストロゲンには血管を拡張させる作用があります。そのため、エストロゲンが減少すると血管が収縮しやすくなり脳への血流が一時的に低下することがあります。この段階では、頭が重い・ぼんやりするなどの症状を感じることが多いです。

しかし、次に血流を補おうと反動で血管が急激に拡張すると片頭痛が発生します。特にこめかみ付近の血管が拡張し、神経を圧迫することでズキズキとした痛みが生じるのです。

自律神経との関わり

ホルモンバランスが変化すると自律神経の働きにも影響が出ます。自律神経は交感神経(活動モード) と 副交感神経(リラックスモード) のバランスを保つ役割を担っていますが、PMS期にはこのバランスが乱れやすくなります。

ストレスやホルモンの変化によって交感神経が優位になると血管が収縮しやすくなります。そして、その後の反動で血管が急激に拡張すると片頭痛が起こりやすくなります。

血液は生命を維持するうえで欠かせない役割を担っており、酸素や栄養の運搬、免疫機能の維持、老廃物の排出など、私たちの健康を支えています。また、血液型にはさまざまな種類があり、一人ひとり異なる個性を持っている点も興味深い特徴です。

しかし、血液が本来の機能を十分に発揮するためには、スムーズな血液循環が不可欠です。心臓から送り出された血液は、動脈・静脈・毛細血管を通じて全身を巡り、各細胞へ酸素や栄養を届けるとともに、老廃物を回収します。この血流を円滑に保つためには、自律神経の働きが重要な役割を果たしていることが分かっています。

自律神経の乱れは血流の悪化を招き、首や肩のこりがひどくなることで緊張型頭痛も併発しやすくなります。PMS期に片頭痛と肩こりがセットで現れることが多いのはこのためです。

頭痛に対するカイロプラクティック・ケア

カイロプラクティックでは、背骨や骨盤での神経圧迫を取り除き、神経の働きを最適化することを目的としています。脳から全身へと指令を送る神経の流れがスムーズになることで、自律神経のバランスが安定し、交感神経と副交感神経の調整がしやすくなります。その結果、血管の収縮・拡張のコントロールがスムーズになり、片頭痛が軽減されることが期待できます。

また、血流が改善されることでPMSに伴うむくみや冷えの緩和にもつながります。さらに、脳への酸素や栄養供給がスムーズになることで集中力の向上や気分の安定にも役立ちます。

自律神経が安定することでホルモンバランスが整いやすくなり、PMSや片頭痛の軽減が期待できます。さらに、自律神経が整うことでストレスへの耐性が高まり、気分の安定にもつながります。加えて、睡眠の質が向上することで日中の疲労感が軽減され、パフォーマンスの向上にも貢献します。

ホルモンバランスの変化に振り回されず、心身ともに快適な状態を保つために、定期的なカイロプラクティックケアでPMSや片頭痛のつらい症状を和らげ、健康的で快適な毎日を過ごせる体へと整えていきましょう。

中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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