PMSと睡眠の関係、ホルモンバランスを整える快眠の秘訣

PMS(月経前症候群)による不調の一つに「睡眠の質の低下」があります。生理前になると寝つきが悪くなったり、途中で何度も目が覚めたりすることはありませんか?これは、ホルモンバランスの変化が睡眠を司るホルモンであるメラトニンに影響を与えるためです。
女性の体温は生理周期によって変化しており、特に黄体期(生理前)はプロゲステロンの影響で深部体温が高くなります。この変化が寝つきを悪くしたり、夜中に目が覚めやすくなったりする要因の一つなのです。
さらに、エストロゲンの減少は、セロトニン(幸せホルモン)やメラトニンの分泌にも影響を与えます。セロトニンはメラトニンの材料となるため、エストロゲンが減少するとメラトニンの分泌も減り、結果として睡眠の質が低下しやすくなります。
食べ物でいうと「くるみ」には天然のメラトニンが含まれているため、寝る前に少量食べると自然な眠気を促すのに役立つと言われています。くるみ以外にも、バナナや乳製品、大豆製品など、メラトニンの材料となるトリプトファンを含む食材を摂ることで、睡眠の質を向上させることが期待できます。
今回のコラムでは、PMSと睡眠の関係性をお伝えしていきます。
睡眠と女性ホルモンの関係性
PMSの時期に睡眠の質が低下する主な理由は、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの変動とメラトニンの分泌が関係しています。
① プロゲステロンの影響
排卵後、黄体期(生理前)になると、プロゲステロン(黄体ホルモン)が増加します。このホルモンには体温を上げる作用があり、通常よりも深部体温(内臓の温度)が高くなることで、寝つきが悪くなることがあります。また、日中の眠気を感じやすくなるのもプロゲステロンの影響です。
② エストロゲンの減少
エストロゲン(卵胞ホルモン)は、脳内のセロトニン分泌を促し、精神の安定やリラックス効果をもたらします。しかし、生理前にはエストロゲンが急激に減少するため、不安感が強まり、イライラや気分の落ち込みが起こりやすくなります。その結果、寝つきが悪くなったり、途中で目が覚めやすくなったりすることがあります。
③ メラトニン分泌の変化
メラトニンは「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、夜になると分泌が増えて自然な眠りを誘います。しかし、メラトニンの分泌にはエストロゲンやセロトニンが関与しているため、生理前にエストロゲンが減少すると、メラトニンの分泌も低下し、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりするのです。
カイロプラクティックケアでホルモンバランスを整えて快眠を促す
生理前の睡眠トラブルを軽減するためにはホルモンバランスを整え、メラトニンの分泌を促す生活習慣を取り入れることが大切です。
カイロプラクティックでは、背骨や骨盤での神経圧迫(サブラクセーション)を取り除き、神経サイクルを整えることを目的としています。自律神経はホルモンの分泌と密接に関いるため、交感神経と副交感神経のバランスがとれていることが健康維持には欠かせません。
神経のサイクルが正常に働き自律神経が整うことで、ホルモンバランスが安定しやすくなり子宮や卵巣の機能が最大限に発揮されることに繋がります。
PMSによるホルモンバランスを整え、睡眠トラブルを軽減し健康的な日常を手に入れましょう。

執筆者中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。