三叉神経痛・顔面神経痛

耐えられないほどの顔の痛みは神経の問題

耐えられないほどの顔の痛みは神経の問題

三叉神経痛とは、顔の感覚を脳に伝える三叉神経が原因で顔に強い痛みが繰り返し起こる症状のことをいいます。顔面の一部に数秒から数分の電気ショックのような電撃痛が走ったり、針で刺されたような激痛が繰り返し出るのが特徴となります。

日本の人口10万人あたり、4~5人が発症するとされいます。50~60代以降に多く確認され、男女比では1:2と女性の方が多い傾向にあります。

三叉神経痛は、フランス語でTicDouloureux といいます。語源はラテン語のdolorosaからきているとされており、「痛み」、「苦しみ」、「悲しみ」という意味があります。

フランス語でviadolorosaとは「苦難の道」という意味があります。三叉神経の痛みは、キリストが十字架を背負った時の痛みほど辛い苦しみがあるということを表現するためにTicDouloureuxと名付けたとされています。

このコラムでは、三叉神経痛・顔面神経痛に対する正しい知識と、一般的な治療法とカイロプラクティックでの対策法の違いをお伝えしていきます。

こんな経験したこと
ありませんか?

  • 気が狂いそうな痛みで日常生活を送れない
  • 激しい痛みで食事や会話を楽しむことができない
  • 顔に触れると激痛がするのでお化粧ができない
  • ちょっとした刺激で痛みが出るので外出を控えている
  • 周囲の人に理解してもらえず絶望している

一般的な三叉神経痛・顔面神経痛に対しての治療法common medical care
一般的な腰痛に対しての治療法
三叉神経痛の治療法は、神経伝達を抑える薬物療法が基本となりますが、激痛が出ることが特徴の三叉神経痛では飲み薬は効かないことも多く、その場合は神経ブロック注射となります。ブロック注射は顔から針を刺して三叉神経の中の神経節に注射することになります。神経ブロック注射は神経伝達を抑えるとても強い薬ですが、痛みが引かない場合も多くあります。

三叉神経痛は、三叉神経の近くを通る血管(動脈)が触れて起こるとされており、その場合は外科的手術となる場合もあります。それ以外の原因として考えられるのは、介護や育児、仕事の転職など、大きな環境の変化があったときに過度なストレスがかかることが原因とされています。

これらの外的要因を見直すことが三叉神経痛・顔面神経痛の対策法とされていますが、どれも根本的な改善とはならず、その場限りの対処法となってしまいます。

考えてみてください。もし生活環境の変化や精神的なストレスなどの外的要因が三叉神経痛・顔面神経痛の原因だとしたら、なぜ三叉神経痛・顔面神経痛になる人とならない人がいるのでしょうか?

ここで重要なことは、三叉神経痛・顔面神経痛の対策法として外的要因に意識を向けるのではなく、体の内に意識を向けることです。日常生活ではさまざまなストレスを受けますし、生活習慣が乱れることや環境が変化することもあります。

それらの変化に対応し続けることは大変な作業です。だからこそ三叉神経痛・顔面神経痛の対策として体の内に意識を向けることが大切です。

そもそも三叉神経痛・顔面神経痛は「何かがおかしいですよ!今、体に負担がかかっていますよ!」と体が危険な状態だと教えてくれている体の内からの大切なSOSのサインです。

その体からの大切なサインをただ薬で消してしまうのではなく、問題となっている根本原因を見つけることが重要です。

カイロプラクティックでは、体の内に問題の根本原因が存在していると考えます。さまざまな検査法で問題の根本原因を特定し、三叉神経痛・顔面神経痛に対してアプローチしていきます。
カイロプラクティックでのアプローチchiropractic approach
カイロプラクティックでのアプローチ
一般的に三叉神経は、顔の感覚を脳に伝える末梢神経で、脳の脳幹部というところから出て頭蓋骨の中を通ってから顔に広がります。この神経が脳から出たすぐ後で圧迫されると三叉神経痛が発症します。

三叉神経痛の問題は、副交感神経部位のサブラクセーション(根本原因)が関係しています。副交感神経が圧迫されると、交感神経が過剰に働きます。その状態は、脳が興奮状態にあるため、痛みに対しても過剰な反応が起きてしまいます。

特に注目したいのは上部頸椎が関与する神経です。脊髄の後方部1/3は副交感神層によって支配されており、求心性経路として感覚神経線維が繋がっています。後方部の副交感神層には、感覚、聴覚、味覚、嗅覚から集められた情報を脳に伝達する役割があります。

つまり脊髄の後方部1/3にサブラクセーション(根本原因)が生じた場合、副交感神経が低下して交感神経が過剰になり、自律神経のバランスが乱れます。さまざまな機能の亢進、収縮、嚥下障害、腸内ガスなどの問題に繋がります。

また感覚神経線維に問題が生じることで、痛みや痙攣、三叉神経痛、めまい、メニエール症候群の原因に繋がります。

重要なことは、脳と体を繋いでいる「神経の流れ」です。 脳と体を繋ぐ神経の流れに異常があると、脳は体の状態を把握できず適切な対処を行うことができません。

つまりどれだけ薬を飲もうと、また生活習慣を見直したところで、三叉神経痛・顔面神経痛の根本改善とはならないのです。体の情報を脳へ届けてあげれば、脳は決して間違いを起こさずに、正しく対処してくれます。

カイロプラクティックケアで三叉神経痛・顔面神経痛の根本原因を解消し、快適な毎日を過ごしましょう!
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