日本人の7~8割の人が
顎に違和感がある!?
顎関節症(がくかんせつしょう)は、顎の関節や顎を動かす咀嚼筋(そしゃくきん)に異常が起こっている状態のことをいいます。
具体的には、「顎が痛い」、「口が開きにくい」、「音がする」、「ものが噛みにくい」といった症状が1つ以上当てはまれば顎関節症と診断されます。
顎関節症は決して珍しい症状ではなく、日本顎関節学会によると国内患者数は1900万人とされています。また、顎になんらかの違和感を持つ人は全人口の7~8割とされています。
男女比では女性の方が多いとされていますが、考えられる理由としては女性の方が顎の筋力が弱く筋肉による血液循環が悪いということが考えられています。
ですが、実際には症状を訴える人が女性の方が多いというだけで、男女の比率はそれほど大差ないとされています。
顎関節症はその原因もはっきりとは分かっておらず、実際に病院で治療を受けている人は全体の7~8%といわれています。
一般的に軽度であれば自然に治ることも多いため、そのまま放置しているというのが現状です。
顎関節は人体の関節の中でも、最も小さな関節の一つですが、日常生活で「食べる」、「喋る」、「呼吸」と1日に4000回以上も使われる大切な関節です。
日常生活において必要不可欠の部分ですから、大きな支障をきたす前に適切な処置をすることが得策です。
このコラムでは、顎関節症に対する正しい知識と、一般的な治療法とカイロプラクティックでの対策法の違いをお伝えしていきます。