突然睡魔に襲われる原因は自律神経の乱れから!?
ナルコレプシーは、1880年にフランス人医師によって名付けられ、原因不明の病とされました。日本では「居眠り病」と呼ばれている睡眠障害の一種となります。夜間に十分に眠ったとしても、昼間に突然我慢できないほどの強い眠気に襲われ、眠ってしまう症状のことをいいます。
あまり聞きなれない症状かもしれませんが、アメリカでの有病率は4000人に1人とされています。日本では2000人ほどの有病者がいるとされており、600人に1人とそれほど珍しい症状ではありません。
世界平均の有病者は2000人に1人ほどなのに対して、日本ではその4倍近い有病率は世界最高といわれています。日本人の睡眠時間が世界の国々と比較して短いということはよく知られていますが、日中に我慢できないほどの強い眠気に襲われてしまうナルコレプシーなどの過眠症でも日本は世界第一位となっています。
ナルコレプシーに罹患している有名人に、色川武大さんという作家がいます。彼は戦後の日本でばくち打ちとして名をはせており、数々の麻雀小説などをヒットさせている有名な作家さんです。
男性は「阿佐田哲也」という名前の方がピンと来るという人もいるでしょう。彼は小説作家になったあとに、徐々にナルコレプシーを発症していったとされていますが、「麻雀放浪記」や「~勝負師伝説~坊や哲」などの作中では、勝負の最中に突然睡魔に襲われるという描写が描かれています。
勝負の最中という、最も集中力が高まる最中でも突然睡魔に襲われるナルコレプシーは10代から20代前半に集中しているという統計データがあります。この年代は受験という人生の中でも大きなイベントを控えている大事な時期です。
10代は成長期ということもあって、本人をはじめ周囲の人も病気という意識がないケースも多くありますが、国民全体が睡眠不足という傾向にある日本人は、突然睡魔に襲われるナルコレプシーとも何か関係があるのでしょうか?
このコラムでは、ナルコレプシーに対する正しい知識と、一般的な治療法とカイロプラクティックでの対策法の違いをお伝えしていきます。