30年以上悩んだ寝起きの頭痛が、カイロプラクティックでついに改善!

30年以上悩んだ寝起きの頭痛が、カイロプラクティックでついに改善!

ズキズキ・ガンガンする朝の頭痛が消え、スッキリ快適な目覚めへ!

50代女性
来院に至った経緯
学生時代から30年以上、毎朝起きるたびに頭痛が続いていた。朝だけ辛く、学校を休みたくなることもあったが、親から「学校に行けば治るから行きなさい」と毎朝たたき起こされていた。

頭痛の質は、頭全体がズキズキ・ガンガンするような痛みで、学校に行き授業を1~2時限ほど受けていると、気づけば治まっていた。親の言う通りだと考え、それほど気にはしてこなかった。

大人になっても頭痛は変わらず、ひどいときには家から出られないほど悪化し、仕事に遅刻することも増えていった。そのため、朝起きるとまず頭痛薬を飲むようになったが、次第に薬も効かなくなり、午前中いっぱい頭痛が続くことが増えた。

介護職として28年間働き続ける中で、腰痛も長年の悩みとなっていた。ぎっくり腰も何度も経験し、そのたびに腰椎コルセットを巻いて対処していた。5年ほど前からは両脚にしびれを感じるようになり、ぎっくり腰の頻度も増えてしまった。

腰痛は特に寝起きが辛く、朝の準備は頭痛と相まって特に大変だった。仕事中は、利用者を支える際に腰の痛みを強く感じたが、それ以外にも長時間座った後や、立ち上がる瞬間に特に痛みを感じた。

動いている方が楽で、歩くと少し腰痛が落ち着いたが、歩きすぎるとまた痛みが出るため、そういうときは座って少し休むと楽になった。特に辛いときは介護用のベッドに横になると多少痛みが和らぐ気がしたため、休憩時間はベッドで横になることが多かった。

脚のしびれは、両方のお尻から太ももの裏を通り、外側を経由してふくらはぎから足の裏まで広がっていた。特に両足の裏は正座をしたあとのようなしびれ感があり、歩いていても地面をしっかり踏めていないような感覚だった。

また、高校生の頃から便秘があり、年々ひどくなり、ひどいときには5~6日間排便がないこともあった。背中の張り感も年々悪化していたため、近所の接骨院や整体院、鍼灸院などに通ってみたが、症状はまったく改善せず、むしろ寝起きの頭痛が悪化しているのではないかと感じるようになった。

「このままでは仕事を続けられないかも…」と限界を感じていたとき、職場の同僚が「カイロプラクティックで腰痛が楽になった」と教えてくれた。そこで紹介を受け、当院に来院された。


【神奈川県藤沢市から来院】
初診の状態
  • 01

    頸部全体の過緊張

  • 02

    隆椎周辺の強い浮腫感

  • 03

    両肩から背部にかけての過緊張

経過と内容
初診時の状態では、左の仙腸関節には明らかな可動域制限があった。体表温度検査では、上部胸椎、中部胸椎、下部腰椎、骨盤部に明らかに左右の温度の誤差が確認された。また隆椎周辺と下部腰椎や左上後腸骨棘上端に強い浮腫が確認され、頚部全体と両肩から背部にかけて、腰部起立筋は過緊張の状態であった。

レントゲン評価では、腰の椎間板の段階は慢性的なD4レベルで重度の骨盤の傾きや過前弯で反り腰が確認された。首の椎間板の段階は慢性的なD4レベルが確認され、首の前弯カーブ(前カーブ)は消失してストレートネックとなっていた。

初期集中期の段階では週2回のケアを提示したが、仕事の関係で週2回のケアが難しいとのことで、週1回のケアを長めに設定してケアを開始した。

【5週目】(5回目のアジャストメント)
便秘の症状がやや改善し、お腹の張りも軽減。排便の頻度が2日に1回に増え、腸の動きが活発になってきた。寝起きの腰痛はまだ硬直感があるものの、痛みはほとんど気にならなくなった。また、寝起きの頭痛は引き続きあるものの、午前中いっぱい続くことはなくなり、1時間程度で治まるようになった。

【9週目】(9回目のアジャストメント)
寝起きの頭痛は完全になくなり、頭痛薬も不要になった。便秘もほぼ解消され、最低でも1日1回は排便がある状態に改善。

【12週目】(12回目のアジャストメント)
背中の張りは仕事終わりに少し感じる程度となり、全身が軽く感じられるようになった。

【15週目】(15回目のアジャストメント)
脚のしびれは完全になくなり、仕事中の腰痛も、気をつけながら作業すれば問題ないレベルに改善。寝起きの頭痛や腰痛もまったく感じなくなり、高校生の頃以来の身体の軽さを実感するようになった。

現在は、ほぼすべての症状が解消したが、再発防止のために3週間に1回のペースでカイロプラクティックケアを継続している。

考察
今回の寝起きの頭痛の原因として、甲状腺、副腎、肝臓、腸といった臓器の解毒・排毒機能の低下が考えられる。特に、代謝を司る甲状腺の影響は大きく、検査で反応がみられた上部胸椎も甲状腺と密接な関係を持つ部位である。

代謝が低下した状態で睡眠に入ると、睡眠中はさらに代謝が落ちるため、体内に毒素が停滞しやすくなる。その結果、寝起きに頭痛が発生するケースがある。今回の症例では、代謝を調整する神経系に負担がかかることで排毒機能が低下し、寝起きの頭痛につながっていたと考えられる。

また、頭痛が出始めた時期と便秘の症状が重なっていることから、腸内環境の影響も無視できない。便秘が続くことで、体内に毒素がさらに蓄積しやすい状態になっていた可能性が高い。検査では中部胸椎に強い反応がみられたことから、肝臓や膵臓と関連する神経系への負担がかかっていたと推測できる。

肝臓では胆汁が常に生成され、胆のうに貯えられる。食事による刺激で胆のうが収縮すると、胆汁は胆管を通って十二指腸へと流れ込み、脂肪の消化酵素であるリパーゼの働きを助ける。しかし、胆汁の生成や流れがうまくいかなくなると、便秘を引き起こす要因となる。

さらに、腰痛や脚のしびれに関しても、寝起きや長時間座った後に痛みが出やすいことから、腰部の問題が関与している可能性が高い。上部胸椎、中部胸椎、腰部はすべて交感神経の支配を受ける部位であり、代謝の低下による自律神経のバランスの乱れが、交感神経の機能低下につながっていたと考えられる。

今回の施術では、検査によりサブラクセーション(根本的な神経の機能障害)を特定し、問題のある神経系に焦点を当ててアプローチした。その結果、体の排毒機能が向上し、症状の改善につながったと考えられる。本症例からも、神経の流れを整えて正確な情報を脳へ伝えることの重要性が確認できた。
30年以上悩んだ寝起きの頭痛が、カイロプラクティックでついに改善!
30年以上悩んだ寝起きの頭痛が、カイロプラクティックでついに改善! 30年以上悩んだ寝起きの頭痛が、カイロプラクティックでついに改善! 30年以上悩んだ寝起きの頭痛が、カイロプラクティックでついに改善!
前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

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