寝ていても起きてしまうほどの強い片頭痛、慢性疲労、腰痛

寝ていても起きてしまうほどの強い片頭痛、慢性疲労、腰痛

寝ていても起きてしまうほどの片頭痛が改善

20代男性
来院に至った経緯
片頭痛が小学生の頃からあり、運動会などで長時間外にいると頭痛が出て休んだりしていた。同じ頃から肩こりもあり長年悩んでいた。

就職するタイミングで引っ越しをしたが、引っ越してすぐに片頭痛が毎日出るようになる。朝起きた時からこめかみにズキズキとした痛み、寝ている時も頭痛で起きてしまうこともあった。病院を受診し処方箋を服用していたが薬が切れるとまた頭痛が出てきて半年ほど悩んでいた。

仕事はデスクワークと溶接作業で強い光や音がある中で作業している。学生の頃から研究で同じような環境で過ごしていたが、学生の頃よりも光や音は強いところで働いている。

中学生からバレーボールを始めて、現在も週に1度のペースで続けている。学生の頃は右足首の捻挫を繰り返していたりした。最近はバレーボールをやると右肘関節や、左膝の痛みがある。

腰痛は、高校生の頃に朝起きるときにぎっくり腰を発症し、それ以降慢性的な腰痛はありここ数年は年に1度はぎっくり腰になっていた。

20歳の頃から寝つきが悪くなり、今では寝入りに30分から1時間かかってってしまうほどで疲れが取れず慢性的な疲労を感じ、首や腰を鳴らすと楽な感じがしたため癖で鳴らすようになっていた。

インターネットで調べていて塩川満章D.C.のYouTubeを知り、どうにかしたいという思いで来院された。


【神奈川藤沢市から来院】
初診の状態
  • 01

    右仙腸関節の明らかな可動域制限

  • 02

    左頚部から後頭部にかけての過緊張

  • 03

    頚部、肩回りの筋緊張

経過と内容
初診時の状態では、右仙腸関節には明らかな可動域制限があった。体表温度検査では、骨盤と上部頚椎に明らかに左右の温度の誤差が確認された。また骨盤と上部頚椎に強い浮腫が確認された。

レントゲン評価では、腰の椎間板の段階は慢性的なD4からD5に移行しているレベルが確認された。首の椎間板の段階は慢性的なD4レベルが確認され、首の前弯カーブ(前カーブ)は消失してストレートネックとなっていた。
初期集中期の段階では週2回のケアを提示したが、仕事の関係で週1回のケアから開始した。

3週目(3回目のアジャストメント)には、片頭痛は頻繁に感じていた痛みが回数が減り、痛みが軽減してきたと話されていた。

4週目(4回目のアジャストメント)には、 片頭痛はほぼ出なくなり、発症しても薬を飲まないで改善するような状態。腰部から骨盤にかけての筋緊張はまだ強くみられた。

6週目5(回目のアジャストメント)には、片頭痛は気にならなくなった。長時間のデスクワークをすると肩こりはあるが、首肩周りの筋緊張は軽減し安定してきている。

現在は、症状が落ち着いたが定期的なカイロプラクティックケアを続けている。

考察
今回の片頭痛は、自律神経のバランスが乱れたことが原因であったと考えられる。

体の様々な症状がみられたが、一番悩まれていたのが片頭痛であった。
検査では上部頚椎、下部頚椎、腰部、骨盤で体表温度検査の左右の誤差、浮腫感、筋緊張みられたが、その中でも上部頚椎と骨盤部は強くみられた。上部頚椎と骨盤は副交感神経の支配領域であるため、その部位で神経に負担がかかると副交感神経の働きが低下し、交感神経の働きがより活発な状態となってしまう。この副交感神経と交感神経のバランスが乱れたことが症状に繋がったと考えられた。

睡眠の質も自律神経の影響を受けやすく、副交感神経の働きが低下して交感神経が過剰に働いている状態が続くと体が休まることが出来ず睡眠の質の低下となってしまう。

慢性的な疲労も様々な原因が考えられるが、今回のケースでは片頭痛が続いている状態と体が一番回復される時間である睡眠も睡眠の質が低下してしまうことで疲労が上手く回復出来ていなかったと考えられた。

アジャストメントによりサブラクセーション(根本原因)が取り除かれ、脳と体の情報伝達である神経のサイクルが正常に働いた結果、毎日のように出ていた片頭痛の改善に繋がったと考えられる。

神経の流れを整えて体の情報を脳へ届けることの重要性が確認できる症例である。
寝ていても起きてしまうほどの強い片頭痛、慢性疲労、腰痛
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中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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