毎日のように発症する頭痛(はち巻き上のラインに出る痛み)、肩こり、腰痛

毎日のように発症する頭痛(はち巻き上のラインに出る痛み)、肩こり、腰痛

悩まされていた毎日の頭痛が改善

40代女性
来院に至った経緯
仕事はデスクワークで座っていることが多く、休日は趣味でサーフィンや卓球、畑仕事など体を動かしていることが多い。

10代の頃から肩こりと頭痛は頻繁にみられ、頭痛は天候で発症しやすく、低気圧から天気が良くなるタイミングではちまき上のラインに痛みを感じることが多かった。来院された時はデスクワークで疲労が溜まってくると頭痛が出てきて、頭痛がない日はない状態だった。

腰痛は社会人になってから気になるようになり、腰の痛みが強くなると左脚のつま先までしびれることもあった。2週間前に朝に洗顔しようと前かがみになった際にぎっくり腰を発症した。すぐに整形外科を受診し、レントゲン検査で側弯症と診断を受けた。

体の不調が続いていて、インターネットで調べていたら塩川満章D.C.のYouTubeを知った。ワクチンの接種後に後遺症で悩まされたことがあり注射や薬に怖さを感じていてが、毎日頭痛が出ていることにも不安を感じていたため、どうにかしたいという思いで来院された。
初診の状態
  • 01

    左仙腸関節の明らかな可動域制限

  • 02

    左頚部から後頭部にかけての過緊張

  • 03

    頚部、肩回りの筋緊張

経過と内容
初診時の状態では、左仙腸関節には明らかな可動域制限があった。体表温度検査では、骨盤と上部頚椎に明らかに左右の温度の誤差が確認された。また骨盤と上部頚椎に強い浮腫が確認された。

レントゲン評価では、腰の椎間板の段階は慢性的なD5レベルが確認された。首の椎間板の段階は慢性的なD4レベルが確認され、首の前弯カーブ(前カーブ)は消失してストレートネックとなっていた。
初期集中期の段階では週2回のケアを提示したが、仕事の関係で週1回のケアから開始した。

2週目(2回目のアジャストメント)には、 頭痛は翌日の朝にもあったが、午後から頭痛がなくなり仕事に集中できたと話されていた。試験勉強のため長時間座っていたこともあり、腰の浮腫感、筋緊張はまだ強くみられた。

4週目(4回目のアジャストメント)には、 検査で腰部の筋緊張の緩和し、腹臥位で腰部や骨盤を持続的に押したときの痛みが和らいでいた。

12週目(8回目のアジャストメント)には、デスクワークで、肩は張り感はあるが以前のよりも痛みが緩和してきたとお話しされていた。頭痛もなくなっていないが以前よりも痛みが和らいできている。左後頭部の浮腫感、首から肩回りの筋緊張は改善されてきていて安定してきているのを確認した。

19週目(10回目のアジャストメント)には、 長時間座ったり、畑の収穫作業で前かがみの姿勢になることが多かったが腰は痛みが出なかった。

現在は、ほとんどの症状が落ち着いたが、身体のメンテナンスとして定期的なカイロプラクティックケアを続けている。

考察
今回の頭痛(はちまき上のラインに出る痛み)、肩こり、腰痛は、自律神経のバランスが乱れたことが原因であったと考えられる。

肩こりの原因は2つ考えられる。骨格のバランスの乱れから頭部を支えられなくなり筋肉が過緊張してしまうものと、自律神経の乱れによって筋肉が過緊張な状態となってしまうものとがある。

頭痛は、今回のケースは頭部のはちまき上のラインに頭痛がみられた。痛みが出る時間帯はバラバラであったが、天候に影響されたり気圧の変動によって起こる頭痛は自律神経のバランスが乱れているとき時にみられるのが特徴でもある。検査では骨盤と下部頚椎、上部頚椎での明らかな体表温度の誤差と浮腫感、過緊張を確認したたため自律神経が乱れて交感神経が過剰になっている考えられ、副交感神経に絞ってケアを開始した。

ぎっくり腰は、腰痛は社会人になってから慢性的にありあり、腰椎のレントゲンでは慢性的なD5レベルの段階であった。骨盤の左右のバランスの乱れはその上の脊柱の配列には影響を与えが、その状態を長期間放置したことで椎間板部分で神経に負担がかかり、ぎっくり腰を発症したと考えられた。

アジャストメントによりサブラクセーション(根本原因)が取り除かれ、脳と体の情報伝達である神経のサイクルが正常に働いた結果、頭痛、肩こり、腰痛の改善に繋がったと考えられる。
毎日のように出ていた頭痛が神経の流れを整えて体の情報を脳へ届けることの重要性が確認できる症例である。
毎日のように発症する頭痛(はち巻き上のラインに出る痛み)、肩こり、腰痛
毎日のように発症する頭痛(はち巻き上のラインに出る痛み)、肩こり、腰痛 毎日のように発症する頭痛(はち巻き上のラインに出る痛み)、肩こり、腰痛 毎日のように発症する頭痛(はち巻き上のラインに出る痛み)、肩こり、腰痛
中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

症例一覧へ戻る
pagetop