体の根本を支える神経の力とカイロプラクティック
私たちの体の成り立ちを考えるとき、生命の始まりに目を向けることが大切です。生命がどのように始まり、成長していくのか。その過程には、体の重要な仕組みが隠されています。
今回のコラムでは生命の誕生とカイロプラクティックの関係についてお伝えしていきます。
私たちの体はどのように作られるの?
人間の体は約60兆個の細胞で構成されています。これらの細胞には200種類以上のタイプがあり、それぞれが役割を持ちながら臓器や組織を形作っています。
驚くことに、これらすべては1つの「受精卵」から始まります。卵子と精子が結びついてできた受精卵が、私たちの体のすべての細胞の起源なのです。
生命の始まりは「神経」から
私たちの体で最初に作られるのは「神経」です。受精からわずか16日目には、脳を構成する神経細胞のもととなる部分ができ始めると言われています。
人間の脳は、約1兆個もの神経細胞から構成されており、その起源が受精後すぐに作られるのです。
胎児がまず神経系を作り始めることを考えると、神経が私たちの生命活動においていかに重要かが分かります。例えば、人間は1週間食べ物を摂らなくても、3日間水を飲まなくても生きられることがあります。しかし、神経が途切れた瞬間、生命活動は維持できません。神経は私たちの生命の基盤といえるのです。
神経の役割とは?
「神経」という言葉は、まるで「神の道」を表すかのように、大自然の力が私たちの体を動かす重要な仕組みです。
痛みや不調を感じたとき、それは体が「無理をしている」というサインを送っている証拠です。このサインをどう受け止めるかが健康を維持する上で重要な鍵となります。生活習慣を見直し、体の声に耳を傾けることが大切です。
カイロプラクティックの役割
カイロプラクティックでは、神経の働きを正常に保つことに重点を置いています。神経の流れを整えることで、本来私たちが持つ自己治癒力を最大限に引き出すことが目標です。健康な体を維持し、自然治癒力を高めるために神経のケアは欠かせません。
神経の働きを大切にすることは、健康な生活への第一歩です。体からのサインに耳を傾け、カイロプラクティックケアで自分の健康を守りましょう。
執筆者中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。