整体とカイロプラクティックの教育の違いとは?
2023年6月現在、日本ではいまだカイロプラクティックは法制化がされていない状況となっております。
一般的にカイロプラクティックというと、整体やマッサージと何がどう違うのか分からないという方がほとんどでしょう。
中には『ボキボキ』や『バキバキ』というイメージだけが先行して、「カイロプラクティックって、怖いな…。危ないな…。」と誤った認識をされている方もいらっしゃると思います。
このコラムでは、整体とカイロプラクティックの教育の違いについてお伝えします。
日本での整体やカイロプラクティックの現状
世界保健機関(WHO)の基準によれば、『カイロプラクティックを習得するには、公認の大学において最低4200時間以上の単位を取得する必要がある。』とされています。
これに対して、整体の場合は教育基準や修学期間など法律によって定められた基準がなく、民間資格となります。日本では、残念ながらカイロプラクティックも法制化がされていないため、整体と同じくカイロプラクティックも民間療法となります。
法制化がされていない分、数日勉強しただけで翌日から「私はカイロプラクターです!」と名乗れてしまうということです。もちろんこれは極端な例ですが、日本のカイロプラクティックの現状としてはそういう状況です。
著者は、1975年に塩川満章D.C.が開校した日本で最も歴史がある『シオカワスクール』で現役講師を務めていますが、この日本のカイロプラクティック業界の現状を変えていくことも『シオカワグループ』の一員である私の務めだと考えております。
整体とカイロプラクティックの一番の違いとは?
整体とは、その定義自体があいまいで、『主に手技を用いた民間療法、代替医療である』とされています。『整体』という言葉としては大正時代から使われ始めたようで、マッサージやストレッチを行うことを整体ということもありますし、「ボキボキ」や「バキバキ」することを整体ということもあります。
それ以外でもさまざまなやり方が存在していますが、手技療法である以上、同じく手を使って施術を施すカイロプラクティックとの違いが分からないというのが一般的です。
整体とカイロプラクティックの最も大きな違いは、教育の違いとなります。では、教育の違いとはどのようなものでしょうか?
それは、整体には『科学的な研究データがない』ということです。アメリカでは、代替医療の研究論文で最も多いのがカイロプラクティックだといわれています。
この場合、どちらが良い悪いという話ではありません。整体もカイロプラクティックも、人の体を扱う職業である以上、科学的な根拠を持って客観的な検査を行っているかが何よりも重要となります。
つまり整体とカイロプラクティックの最も大きな違いは、しっかりとした教育制度を基に、科学的な根拠のあるケアを提供しているかどうかです。当院では、体表温度検査やレントゲン評価など、客観的な検査法を用いた専門性のある安心・安全な施術を行っております。
ぜひ皆様も安心・安全な施術を提供できる『成長し続ける教育』を受けているカイロプラクターのもとで、正しいカイロプラクティックケアを受けていただくことをおススメします!
執筆者前田 一真
神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。
笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。