2025.02.12

日常生活にも影響を与える睡眠の重要性とカイロプラクティックの関係

カテゴリ: 健康通信
日常生活にも影響を与える睡眠の重要性とカイロプラクティックの関係

近年、2020年の統計調査によると、世界の平均睡眠時間は7時間22分でしたが、日本人の平均睡眠時間は6時間22分と、世界で最も短いという結果が報告されています。

睡眠には記憶の整理、精神的ストレスの緩和、肉体の疲労回復、細胞の新陳代謝促進、免疫力の強化など多くの役割があります。適切な睡眠を取ることで日々の活動の質を向上させることができます。

今回のコラムでは、睡眠の役割とカイロプラクティックがどのように睡眠の質向上に貢献するかについてお伝えします。

睡眠不足が日常のパフォーマンスに及ぼす影響

脳は、言語の理解や創造的な思考など高度な精神活動を担っています。そのため、長時間活動すると疲労が蓄積しストレスを受けやすくなります。睡眠不足が続くと脳の情報処理が乱れ、注意力の低下やミスの増加を招きます。

特に記憶に深く関わる「海馬」は、睡眠不足によって機能が低下しやすい部分です。睡眠中に記憶が整理され、短期記憶が長期記憶へと変換されます。このメカニズムによりストレス軽減にもつながります。

また、カイロプラクティックは脳と神経系の調整を行い、自律神経のバランスを整えることでストレス軽減や集中力の向上をサポートします。神経伝達がスムーズに行われることで脳がストレスでオーバーヒートするのを防ぎ、より深く安定した睡眠を促します。

睡眠とホルモンバランスの関係

睡眠にはホルモンの働きが大きく関与しており、特にメラトニンとセロトニンが重要です。メラトニンは睡眠を促すホルモンで日中に生成されるセロトニンを材料として作られます。朝日を浴びることでメラトニンの分泌サイクルが整い、夜になると自然に眠くなります。

しかし、自律神経の乱れやストレスによってホルモンのバランスが崩れると、睡眠の質が低下することがあります。カイロプラクティックケアは神経系の働きを正常に戻し、ホルモンバランスの調整をサポートすることで睡眠のリズムを整えるのに役立ちます。

良質な睡眠を得るためのカイロプラクティックの役割

人生の約3分の1から4分の1は睡眠に費やされるため、睡眠の質が健康全体に大きく影響を与えます。神経系が正しく機能していれば、脳は体内の変化を適切に把握し、必要なホルモンを適切なタイミングで分泌することができます。

カイロプラクティックは神経の流れを改善し、脳と身体のコミュニケーションをスムーズにすることで、睡眠の質を向上させます。特に、背骨の歪みを整えることで自律神経のバランスを回復させ、ストレスの軽減やリラックス効果をもたらします。

健康的な睡眠習慣を維持するために日々の生活習慣を見直し、カイロプラクティックケアを取り入れることで、より深く質の高い睡眠を目指しましょう。

中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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