2025.03.15

生理痛、症状は体からのサイン?

生理痛、症状は体からのサイン?

「毎月の生理痛がつらい……」「これって普通なの?」「病気のサイン?」と不安に思ったことはありませんか?

生理痛は個人差があり、軽い痛みで済む人もいれば、日常生活に支障をきたすほどの強い痛みに悩まされる人もいます。しかし、生理痛は我慢するものと思い込んでいる人が多いのも事実です。生理痛があまりにも重い場合、それは体からのサインであり、適切なケアは痛みを和らげることに繋がります。

今回のコラムでは、生理痛の症状をカイロプラクティックの視点からの考えをお伝えしていきます。

生理痛の原因とは?

生理痛の根本的な原因には、女性ホルモンのバランスと自律神経の働きが深く関係しています。

生理の際に子宮内膜が剥がれると、プロスタグランジンという物質が分泌されます。このプロスタグランジンには子宮を収縮させる働きがあり、収縮が強くなりすぎると痛みが発生します。また、ホルモンバランスが乱れることでプロスタグランジンの分泌が過剰になり、より強い痛みを引き起こすことがあります。

生理痛は決して、我慢するものではありません。生理痛があまりにも辛い場合には、子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科系疾患が隠れていることも考えられます。痛みがあるということは、体が何かを訴えているサインです。そのサインに気づき適切に対応することで健康を維持することができます。

カイロプラクティックにおける健康の考え方

私たちの体は、脳と脊髄を通じて神経のネットワークを張り巡らせ全身をコントロールしています。しかし、ストレスや生活習慣の乱れなどによって神経の流れが妨げられてしまうと、体が本来持っている健康機能が十分に発揮できなくなってしまいます。

カイロプラクティックは、背骨、骨盤での神経圧迫(サブラクセーション)を取り除くことで神経の流れを正常にし、 私たちに備わっている回復力、自然治癒力の働きを最大限に引き出します。 これにより、体は自らの力でバランスを取り戻し健康を維持できるようになるのです。そして症状は敵ではなく、私たちの身体が発する大切なサインです。そのサインに気づき、適切に対応することで、健康を維持しやすくなります。

私たちの身体には本来、自己治癒力が備わっており、適切な環境を整えることで自然と健康を保つことができます。つまり、健康は外から与えられるものではなく、もともと私たち自身の中に備わっているものなのです。健康を高めるために何ができるかを考え実践していくことが、より充実した生活へと繋がります。生理期間を快適に過ごすために、できることから始めてみましょう。

中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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