2025.02.10

脳と記憶の可能性を最大限に!神経の流れを整えて、本来の力を引き出すカイロプラクティックの秘訣

脳と記憶の可能性を最大限に!神経の流れを整えて、本来の力を引き出すカイロプラクティックの秘訣

カイロプラクティックは単に骨格を整えるものではなく、脳と体をつなぐ神経の働きを最適化することを目的としたケアとなります。脳は、生命維持のために全身をコントロールしており、体内のあらゆる情報を処理する中央コンピューターのような役割を担っています。

 

このコラムでは、そんな脳の驚異的な働きとカイロプラクティックの関係性について理解を深めていきましょう。

 

脳の記憶容量は1.25TB!驚異のデータ処理能力

脳は、神経細胞で構成された巨大なネットワークです。その神経細胞の数は、驚くことに1000億個以上も存在します。大脳皮質には約140億個の神経細胞が密集しており、広げると新聞紙1枚分にもなる広大な情報処理領域を持っています。

 

人間の記憶容量は推定で1.25TB(テラバイト)に及ぶと言われており、これはDVD240枚分、メモ用紙なら5億2800万枚分の情報量に相当します。しかし、私たちはこの能力のわずか10%ほどしか使えていないといわれており、脳の本当の潜在能力は未だ計り知れないのです。

 

記憶は脳を作り変える!?脳の適応能力

記憶にはさまざまな種類がありますが、最も基本的なものとして「短期記憶」と「長期記憶」が挙げられます。短期記憶は数秒から数十秒程度の保持しかできませんが、長期記憶に移行すれば、ほぼ一生涯にわたって情報を維持することが可能になります。

 

脳は、新しい情報を常に上書きしながら、必要のないものを整理・削除することで記憶領域を効率よく活用しています。つまり、脳は記憶し続けることで、自らの神経回路を作り変え、より高度な情報処理能力を身につけていくのです。

 

2017年に『Neuron』誌に掲載された研究では、「記憶が保持されるのは、脳内の細胞やシナプスが時間の概念を理解しているから」という興味深い見解が示されました。これは、人間の脳が記憶の蓄積によって常に再構築されていることを意味しています。

 

一度覚えたら忘れない!?手続き記憶とは

記憶の中には「手続き記憶」と呼ばれる種類があり、これは自転車の乗り方や泳ぎ方のように、一度習得すると忘れにくい記憶のことを指します。

 

例えば、多くの人が子供の頃に補助輪なしの自転車に乗る練習をした経験があるでしょう。最初は何度も転びながら覚えていきますが、一度コツをつかむと、何年経ってもその動きを忘れることはありません。

 

これは、スポーツの基礎練習と同じ原理で、反復することで脳の短期記憶から小脳に情報が移り、長期記憶として定着する仕組みになっています。そのため、学生時代に長く続けたスポーツは、大人になってもある程度のレベルでプレーできるのです。

 

カイロプラクティックと記憶力の関係

年齢を重ねるにつれて、「物覚えが悪くなった」と感じることが増えるかもしれません。しかし、日本人の原口證(はらぐちあきら)さんは、定年退職後に円周率暗記で10万桁を突破し、世界記録を更新し続けました。この事実は、記憶力に年齢の制限がないことを示しています。

 

カイロプラクティックでは、脳が作り出すエネルギーに「老化」という概念はないと考えます。脳は、生涯にわたって100%のエネルギーを生み出し続け、私たちの生命活動を維持しているのです。つまり、やる気や集中力が日によって違うことはあっても、脳そのもののエネルギーが減少するわけではありません。

 

しかし、神経の流れが滞ると、脳への情報伝達が阻害され、適切な指令を送ることができなくなります。その結果、脳の働きが鈍くなり、記憶力や学習能力の低下を引き起こすことがあります。カイロプラクティック・ケアによって神経の流れを改善することで、脳への血流が増加し、記憶力向上や認知機能の強化につながる可能性があるのです。

 

カイロプラクティック・ケアで脳のパフォーマンスを最大化

記憶力を高めるには、単に血流を良くするだけでは不十分です。重要なのは、「脳と体をつなぐ神経の働きを正常化すること」です。

 

カイロプラクティック・ケアでは、脳と体の情報伝達をスムーズにし、記憶力・集中力を最大限に引き出すサポートを行います。記憶は、過去の情報と新しい情報を統合し、状況に適応することで発展していきます。

 

この適応能力は、まぶしい場所で瞳孔を小さくする、寒い環境で体温を維持するなどの生体機能だけでなく、学習や記憶の形成にも大きく関わっています。そのため、脳が正しく機能するためには、神経の流れを整え、正確な情報が脳に届く環境を維持することが不可欠なのです。

 

カイロプラクティックは、痛みを和らげるだけでなく、脳と神経の働きを最大化し、あなたの本来の能力を引き出すためのケアでもあります。神経の流れを正常にし、記憶力や集中力の向上、適応能力の強化のためにカイロプラクティック・ケアを活用しましょう!

前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

コラム一覧へ戻る
pagetop