2025.04.25

更年期の頭痛、その原因は自律神経と女性ホルモンの乱れ?

更年期の頭痛、その原因は自律神経と女性ホルモンの乱れ?

40代後半から50代にかけて、増えてくる症状の中に「頭痛」があげられます。それまで頭痛持ちではなかった人でも「最近よく頭が重い」「ズキズキする痛みが続く」など、違和感を感じるようになることがあります。このような頭痛、実は“更年期”と深い関係があります。

今回のコラムでは、更年期に起こる頭痛の原因について自律神経や女性ホルモンの働きから詳しく解説していきます。

更年期の頭痛、なぜ起こる?

更年期とは、閉経をはさんだ前後約10年間(一般的には45~55歳頃)に起こる、女性の身体と心の大きな変化の時期です。
この時期の頭痛は、「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」など、様々なタイプに分かれますが、もっとも大きな原因は「女性ホルモンの急激な変化」にあります。

女性ホルモン「エストロゲン」の減少がカギ

女性ホルモンの一つである「エストロゲン」には、血管の拡張・収縮を調整し、脳や神経の働きを安定させる作用があります。
更年期になると、このエストロゲンの分泌が急激に減少します。すると、脳内の血管のコントロールがうまくいかなくなり、頭痛が起きやすくなるのです。

また、エストロゲンはセロトニンという精神を安定させる脳内ホルモンの分泌にも関わっています。セロトニンが減少すると、イライラや不安感が強くなり、ストレス性の頭痛も引き起こしやすくなります。

自律神経の乱れも影響大

自律神経とは、呼吸・体温・血圧・消化など、身体の無意識の働きをコントロールしている神経です。
エストロゲンの減少は、この自律神経にも影響を与えます。

特に、自律神経のうちの「交感神経(緊張モード)」と「副交感神経(リラックスモード)」の切り替えがうまくできなくなると、頭が締め付けられるような痛み、脈打つようなズキズキした痛みといった頭痛が起こりやすくなります。

頭痛は「心」と「体」のサイン

更年期の頭痛は単なる痛みだけでなく、心身のバランスが崩れているサインでもあります。
無理をせず、あなた自身の身体の声に耳を傾けてあげてください。

カイロプラクティックで更年期の頭痛ケアを

更年期の頭痛は、ホルモンバランスや自律神経の乱れだけでなく、首や背骨の歪み、姿勢の悪さ、血流の滞りとも深く関わっています。

私たちの身体のサイクルは自律神経によって大きくコントロールされています。交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで、血管の働きにもさまざまな影響を与え頭痛などの症状が現れます。

たとえば、ストレスが多かったり姿勢の乱れが続くと、交感神経が優位になりやすくなります。交感神経が過剰に働くと血管の収縮が強くなり、その結果、頭痛が発症しやすくなります。

特に更年期には、女性ホルモンの分泌低下が自律神経に影響を与えやすいため、こうした体の不調が起こりやすいのです。

カイロプラクティックは、神経の働きを整えることで、身体本来のバランスを取り戻す自然療法です。
脳と身体をつなぐ神経の流れをスムーズにし、自律神経の働きをサポートします。結果として、頭痛の予防や改善、心身のリラックスに繋がります。

更年期の不調は、我慢せずにケアをしてあげることがとても大切です。

中島 恵

執筆者中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師資格取得後、2007年から2018年まで柔道整復師として接骨院勤務。その後、勤務地を横浜に変え整骨院で勤務。
シオカワスクールの哲学教室で塩川雅士D.C.からカイロプラクティックの自然哲学を学んだことや、塩川カイロプラクティック治療室で実際の臨床現場を見学させていただいたことで、哲学・科学・芸術の重要性を知る。
現在は、前田カイロプラクティック藤沢院での診療を通じて地域社会の健康に寄与しながら、シオカワスクールでは女性初のインストラクターとして後任の育成にも力を入れている。
自分自身が女性特有の悩みで悩んでいた経験を活かし、誰にも相談できずにどこへ行っても改善されずに悩んでいる女性に寄り添えるようなカイロプラクターを目指している。

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