2025.01.23

神経と脳の力を引き出す!カイロプラクティックで健康な体づくりを目指そう!

神経と脳の力を引き出す!カイロプラクティックで健康な体づくりを目指そう!

「カイロプラクティック」と聞くと、骨や筋肉の調整を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、実はカイロプラクティックは『神経』と『脳』の専門家となります。このコラムでは、神経と脳が私たちの体にとってどれほど重要か、そしてカイロプラクティックがどのように役立つのかをご紹介します。

 

脳は体をコントロールする中央コンピュータ

脳は私たちの体全体を司るコントロールセンターです。思考や感情の処理、呼吸、血液循環、発汗など、生命を維持するために必要なすべての活動を管理しています。そのため、脳は「中央コンピュータ」とも例えられる重要な役割を担っています。

 

脳は数十億個もの神経細胞(ニューロン)で構成されており、そのネットワークは非常に複雑です。ニューロン同士が情報を伝達する部分を「シナプス」と呼び、そこを通じて神経伝達物質が情報をやり取りしています。このような神経ネットワークは体の隅々まで広がり、体と脳をつなげる重要な役割を果たしています。

 

脳から体の各部位へ指令を送る神経は交差しているため、右脳は左半身を、左脳は右半身を制御しています。例えば脳梗塞が右脳で発生した場合、左半身に影響が現れるといった仕組みです。

 

体の各部位と脳をつなぐ神経は、交差し合っています。右脳が左半身を、左脳が右半身をコントロールしているわけです。脳梗塞を起こした場合、右脳で発生した場合は左半身、左脳で発生した場合は右半身に影響が出るのはそのためです。

 

奇跡の回復を遂げた少年:アハード・イスラフィルの物語

脳の驚くべき適応能力を示す実例として、1987年に起きたアハード・イスラフィルという少年の事故が挙げられます。当時14歳だった彼は、地元の雑貨店でアルバイトをしている最中に、防犯用の銃が暴発し、頭部に大きな損傷を受けました。この事故で彼は右脳のほとんどを失ってしまったのです。

 

奇跡的に一命を取り留めた彼は、左半身に麻痺が残ったものの、事故からわずか3週間後には言葉を発するまでに回復しました。その後もリハビリを続け、1996年にはシンクレア・コミュニティ・カレッジを卒業するという大きな成果を上げました。さらに、事故から13年後には車椅子を使用しなくても立ち上がれるようになったのです。

 

この回復は、残された脳が失われた右脳の機能を補おうとし、新たな神経ネットワークを構築した結果だと考えられています。脳はダメージを受けても、その柔軟性を活かして適応し、機能を取り戻す力を持っているのです。

 

人間には「治る力」が備わっている

私たちの体には、生まれながらにして「治る力」が備わっています。この力が正常に働くためには、脳と神経が正しく機能することが重要です。

 

例えば、体に異常が起こったとき、脳はその情報を素早く受け取り、必要な指令を出します。カイロプラクティックのケアでは、この脳と体を繋ぐ神経の流れを整え、体の「調和」を保つ手助けをします。これにより、体が本来の健康状態を維持できるようになります。

 

痛みは体からの警告サイン

肩こりで悩んでいる人が、急に足を骨折したとしたらどうでしょうか?骨折した瞬間、その人は肩こりを気にするでしょうか?おそらく、痛みが強い場所に意識が向くと思いますが、体が発する「痛み」というのは、体が発するSOSの一つに過ぎません。

 

免疫力の低下やホルモンバランスの乱れなど、痛み以外にも体にとって重要な警告サインはたくさんあります。カイロプラクティックでは、痛みがないからと言ってケアを止めるのではなく、体全体を調整していくことが大切です。

 

例えば、腰痛の人がカイロプラクティックを受けることで、深い眠りが得られるようになったり、視力が良くなったり、花粉症が楽になったり、肌の調子が良くなったりすることがあります。これも、体の内側から改善される力が働くからです。

 

カイロプラクティックの本当の役割

カイロプラクティックは、単に腰痛や肩こりを改善するだけではありません。実は、体全体に良い影響を与える手助けをしています。それは、カイロプラクターが直接体を治したわけではなく、神経の流れを整えることによって、脳からの指令がスムーズに伝わるようになった結果、体全体が調和を取り戻したからです。

 

体に現れる症状は、脳からの「何かがおかしい」というSOSのサインです。それを無視せず、しっかりとケアしていくことが健康への第一歩になります。

 

普段から体の声をよく聞いて、カイロプラクティックケアを取り入れることで、より健康的で幸せな生活を送ることができるでしょう。

前田 一真

執筆者前田 一真

神奈川県藤沢市出身。1972年に塩川満章D.C.が開院した銀座の塩川カイロプラクティック治療室に内弟子として入る。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。また日本で最も歴史あるカイロプラクティック学校シオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。2023年5月に地元である藤沢の地で、カイロプラクティックの最前線である塩川カイロプラクティック治療室で学んだ本物のカイロプラクティックを提供する院を実現するため、【前田カイロプラクティック藤沢院】を開院。

笑顔溢れ、心豊かに、幸せな毎日をサポートできるようにカイロプラクターとして尽力している。またシオカワグループの一員として、感謝・感動・希望に溢れる社会を目指している。

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